喜多川泰「心晴日和」

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14歳の女子中学生の美輝はクラスでしかとをされ学校に行く気に
もなれずずっと家にいたりぶらぶらしていた。そんな折、井之尾と
いう老人に出会い、人生で起こることはすべて自分が思っている
こと、自分がやってきたことが原因である。そして物事に幸や不幸
はなくそれを捉える人の心が決めることだと教えられる。
触発された美輝は少しずつではあるが考え方を変えていき人生
が良くなったいった。28歳になった美輝は社会生活にも慣れて
周りからは仕事のできる自立した女性と見られていたが本人は
それに戸惑っていた。中学生のときとは環境が違うのは当たり前
だがそれに漫然と慣れきってしまい、物事の判別、いいこと、悪い
ことがよくわからなくなっていた。そして自分の幸せだけを考える
ようになっていたがある日、金山という青年に出会い衝撃を受ける。
金山は自分とは正反対の方法で幸せになろうとしていた。
再び美輝は中学時代のことを思い出すのであった。
最初にクローズアップされていたのは「学校」です。私も今でこそ
わかりますが学校ほど特殊な環境はないでしょう。
そんな特殊な場所で育ってきた人間が社会にうまく対応できない
というのもうなずけます。 特に今は守られすぎているというのが
大きな要因になっています。今回の話ではそんな「学校」「社会」
でおこる誰もがぶつかる悩みについて書かれていますがそれを
越えていける考え方をうまく物語りに活かしています。
共感できる部分が多く誰にもが役に立つ書籍です。