東野圭吾「魔球」

読書感想

主人公、須田武志が投げた最後の一球。 その球は誰もが今までみたことのない変化をした。 しかしその球をもう一度投げることはなかった。 高校野球が舞台になっています。小説を手にとったときは本当に野球の話なんだと思いました。だから東野圭吾がどんな風にえがくのかとても楽しみにしていましたが、東野圭吾といえばやはりミステリーです。 この作品もとても楽しんで読むことができました。

そして人の強い意思は環境に大きく作用されるのかなとも考えさせられる作品になっていると感じました。 事件の発端は武志とバッテリーを組むキャッチャーの北岡が死亡するとことからはじまります。北岡の横で飼っていた犬もナイフでめったざしにされてころされていました。 警察は猟奇的な殺人の線もいれて操作を進めますが、次第にある人物が捜査線上に浮かんできます。 それは○○□□です。 そしてその北岡を殺害した○○□□も死亡してしまいます。 犯人は誰なのか? 捜査をしていく過程でどんどん迷宮に入っていきます。 それはどうしても最後の詰めの段階で矛盾のようなものが生じてしまうのです。

そして、最後の○○□□についての真相、つまり実行者、なぜここで実行犯ではなく、実行者と書いているのかは読んでもらえればわかると思います。 実行者の取った選択が読者にはどう感じますか?と問いかけるようなもので終わっています。 私は、う~んとても微妙な事ですがその実行者のようにはおそらく行動しなかったのだろうなと思います。 ○○□□の意思には反しても正直にすべてを話してしまうと思いました。

 「魔球」それはその人の生命をかけるからこそ投げれる「一球」なのだと思います。

 

魔球 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社
1991-06-04


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Posted by クロスパール