柴田よしき「激流」上・下

読書感想

中学の修学旅行のときに忽然と消えてしまった「冬葉」。 25年後当時同じ班で行動していた友人のもとに一通のメールが 届く「私を覚えていますか? 冬葉」と・・・。 果たしてこのメールの意図は。 この作家の作品は初めて読みますがとてもおもしろい作品です。 中学生時代から一気に25年後に物語りはとびそれぞれの時間を 歩いてきた同級生が一通のメールから再び糸が絡み合っていく というアプローチもいいですし、各キャラクターの人生観や状況も 丁寧に書き込まれていて好感がもてました。 物語はなかなかメールの核心にせまっていかないまま下巻に 突入していきますがそれでもなお読み手をあきさせません。

上・下巻合わせて約1000ページある大迫力のボリュームですが 飽きることなく疾走撃破です。 下巻の半分ぐらいから6人の同級生の断片が重なり合いそして ラストへとスパートしていく。人には当たり前ですが人それぞれ 一人ずつの人生があるという強いメッセージ、人の気持ちの奥底 には他人にはどうしてもわからない部分があるという人間誰しも がどこかでぶつかる内容が繊細に細かく描かれています。

関連コンテンツ


Posted by クロスパール