山田悠介「レンタルチルドレン」

読書感想

里谷泰史・冬美の一人息子優、彼が死んで3年になる。もう、生きているという実感もなく食事すらただ
事務的な作業にすぎない。このままではいけないと思いながらも打つ手立てもなく日は過ぎていった。
そんな中、泰史の兄からこんな電話が入った。「なあ、泰史、おれの知り合いで子供をレンタルしている
ところがあるんだが」と。?という思いと、危ないんじゃないのか?と思いながらもその会社にいってみ
ると、子供のカタログをみせられた。まさか、とは思ったがほんとにあるとは。そこでもっと驚きの現実
が、それは、優そっくり、まさに生き返りともいうような子供がカタログにはのっていた。
最初は、レンタルしていたが妻、冬美の異様なまでの執着で買取をおこなうのだが、人身売買・・・こん
なことが日本でゆるされているのか?と迷いながらも妻のために決断する。
しかし、何ヶ月かたった頃から、優そっくりの子供の体に異変が。病院にいってもわからず、仕方なく
レンタルした会社にいってみると・・・、実は、その優そっくりの子供は・・・。

感想
 医学の進歩でここまでできるかも?とも思わせやはり、人間の領域を超えているなと思い少し恐くなった
りもしましたが、子供への執着はこんなにもすごいものなのか、こんなにも深い愛なのかとも思わせてく
れました。しかし、それをもてあそぶ側の人間もいることも忘れてはならないという戒めも最後に警告と
して描かれていた気がします。

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Posted by クロスパール