湊かなえ「往復書簡」

読書感想

物語は20年前にさかのぼります。男子3人女子3人が先生と旦那とピクニックに行きそれぞれに遊んでいましたが男子の一人が川におぼれているのをみて旦那が助けようと川に飛び込みます。それを見た先生もあとから飛び込んで助けに向かうのですが旦那にしがみついている生徒をはがして旦那を岸に先に救助します。
残った生徒は運よく他の生徒たちに引き上げられましたが、

家族をまっさきに救出した先生の行動に6人は違和感を覚えます。先生の行動は正しかったのだろうか? この時に運悪く旦那は帰らぬ人となってしまいました。

そして20年後たった先生はこの6人がその後どうしているのか?を自分の教え子で現職の主人公に調べてみてほしいと依頼します。5人には割とすぐに連絡がとれ、先生にその都度報告しますがどうしても最後の一人の消息がつかめません。

最後の一人を見つけた時に主人公は何を選択するのか? そして最後の一人は何を選択するのか?

往復書簡というタイトルだけあってやり取りが手紙形式で行われており、構成もそのようになっています。構成自体私の好きな形だったので好意をもって読めました。最初の疑り深い文面から進行するのですがこのあたりも過去の先生の行動がひとつの原因なのかなと感じました。
書簡形式で進みながら日常も混じるので大変おもしろい印象でした。

 最後エピローグがありますが湊かなえにしては温かくまとめたなという感じがします。
湊かなえ作品を読むならこの「往復書簡」はおすすめです。

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Posted by クロスパール