私は2017年9月にセミリタイアしました。今年で5年目に突入していることになります。初期の3年ぐらいまでは働き方や資金面での不安というか何かしっくりこないなあということがあったのですが現在ではそういうものもなくなってきて毎日充実した日々を過ごすことができています。
そこでセミリタイア先行者として少しアドバイスしたいと思います。アドバイスというと偉そうに聞こえるかもしれませんがセミリタイアという生き方はまだまだ極少数であり不安定かつ一方通行だと考えています。
何かしらの特殊な資格やスキルがあればいつでも生計を維持できる収入を得られることができますが多くの人はごくごく普通のサラリーマンでしょう。そういった場合に一度会社を辞めてしまうリスクは計り知れないものがあります。
だからこそ失敗というか自分の思い描かない人生は送って欲しくないと考えています。またタイトルにはアラフィフの方向けとしていますがこれは一般的にセミリタイアする為の資産を築けるボリュームゾーンは45~55歳ぐらいだと考えているからです。
もちろん他の世代の方にも参考になる部分があるでしょうから良かったら読んでみてください。
セミリタイア資産は最低年間生活費の15倍
はじめにセミリタイアをする為に切っても切れないお金の話をします。ネットを見ているとセミリタイアするには最低5000万とか1億とかの数字を見ることがありますよね。はっきりいってこの数字はあまり意味がありません。何故なら生活費(支出)が人それぞれ違うわけですがそこにふれられていないからですね。
だから自分の生活費(税金・社会保険料・その他含む)を基に計算する方が自分にとって必要な資産額が把握できると考えています。例えば年間生活費240万の場合だと3600万になりますね。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
ちなみに私はこれぐらいの資産でセミリタイアしました。その後株価の上昇もあり資産は増え続けていますがそうでなければ働く時間を増やしたりしないとダメだったでしょうね。冒頭で話した不安というのは株価次第という資産構造も関係しています。
私の場合はたまたまうまく行きましたが株価が下落していればこういったお話しも出来なかったかもしれません。もちろん株式投資等をせずに現金のみで積み上げても問題ありません。どちらかと言えばそうできる経済力であれば現金のみの方が安定感は抜群ですね。
ただセミリタイア後にあまり稼げないことを考えるとある程度は株式投資をしている方が長期的には良いと考えています。
セミリタイア後の収入源を確保しよう
セミリタイアの定義はいろいろとあるみたいですがFI(経済的自由)していないことは間違いないと思います。つまり資産収益といくらかの収入が必要になってくるわけですね。この「いくらかの収入」を調整できるのがセミリタイアの醍醐味です。
もっとも簡単で確実な収入源は雇用労働になります。私もこの雇用労働をメインとしています。セミリタイアしてからは3回転職して現在は4つめのアルバイトをしています。本当は自分の満足できる環境で長く働くことが理想ですが現実はなかなかそうもいかないんですよね。
詳細はこちらの記事をご覧ください。
紆余曲折ありましたが現在はとても待遇の良い職場環境で働いています。出来ればずっと働いていたいと考えています。
いくつかのライフプランを想定しておこう
セミリタイア開始時から5年、10年という歳月が経つとかなり自分のライフプランにずれが起こることが考えられます。想定通りにいけば何の問題もありませんがそうでない場合が起こった時にあらかじめ考えておけば調整するにしても微調整で済みます。
ライフプランに大きな変化を起こすのは次の4つです。
・独身
・結婚
・子供
・介護
・病気
・住宅購入または賃貸
独身から結婚して夫婦となる場合は相手の理解も必要ですよね。その後子供をどうするかということも話し合いが必要でしょう。また住宅購入をするのか賃貸のままいくのかで資金繰りは大きく変化します。
独身、結婚、子供についてはそれぞれの価値観があるでしょうからこれらの変化については自分の気持ちをはっきりさせておくことが肝要です。
また介護については経済的にも精神的にも疲れますのでせめて経済的なことは親と相談しておく方がいいと考えています。介護職の知人に聞いたことがあるのですがもっともダメなのは親がお金がなく生活費や介護費を子供が工面することだそうです。
介護というのはいつ終わるかわかりませんからしだいに経済的に成り立たなくなる場合が多いようです。最終的には生活保護になるみたいですがそこからセミリタイアに向かって行くのはほぼ不可能でしょう。
病気についても長くなる可能性がありますが保険内の治療であれば経済的にはそれほど心配しなくてもいいでしょう。保険外の治療もありますが私的には効果がわからないから保険外になっていることを考えると利用しなくていいと考えています。
私は保険内の治療でダメな時はしょうがないと思うことにしています。
住宅購入または賃貸についてはそれぞれの価値観がありますがお金の問題だけでいえばある程度はシミュレーションできますからそちらの方は事前に計算しておくといいですね。
我が家は賃貸を選択していますがその理由は将来的に実家を相続する可能性がある、投資元本を減らすと一気にリターンが減少して資金計画が破たんする可能性が高くなるということがあります。
いわゆる老後資金はしっかり準備しておこう
45~55歳でセミリタイアを考えた場合はもうすぐそこに年金が迫っています。この年金をある程度考慮できるメリットは若年世代よりも有利になるでしょう。年金ネットに登録することにより詳細を知ることができるので一度確認しておいた方がいいですね。
年金についての詳細はこちらの記事をご覧ください。
多くの人にとって老後資金は年金を中心に考えていくことがベターな戦略だと考えています。65歳時点でどれぐらいの資金を保有しておけば自分は安心できるのかと考えていくとそれまでに使ってもいいお金の量も計算することができるでしょう。
我が家の老後資金は次のように考えています。
セミリタイアに向けた心構え
セミリタイアするときにはどうしても資金面ばかりに目が行ってしまいがちですが、お金のことはある程度シミュレーションしやすいことなのでそれほど心配はしなくてもいいのかもしれません。
それよりも自分の価値観や生き方といったことを深く理解している方が良いと感じています。
その辺りのことはこちらの記事にまとめていますのでどうぞご覧ください。
これら以外にも注意点はあるかもしれませんが出来る限り万全の準備でセミリタイアを迎えることができればいいですね。
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