FIRE破綻が今後急増するかもしれない!?

この記事は約4分で読めます。

先日次のような記事を読みました。

早期リタイア「FIRE」族の破綻が急増するワケ。日本人向けリタイアプラン「FIRA60」で仕事と老後の充実を得る方法とは?

結構過激なというかなかなか面白い内容だったので取り上げてみます。

早期リタイアの現実は「若い時から死ぬまで一生、節約生活」

https://www.mag2.com/p/money/1142866

いやいやそんなことはないでしょう(笑)

節約というのをどこまで範囲を広げるかということもありますがFIREでなくセミリタイアしてる私でさえ過度な節約をしているとは感じていません。たぶん節約の定義が違うんだろうなと思います。

たっぷりとお金も貯めて、還暦前後くらいから一生安泰の楽隠居に入ることが「充実したバラ色の人生」である

https://www.mag2.com/p/money/1142866

まず一生安泰という言葉に非常に違和感があります。こちらも定義次第になりますが経済的には一生安泰であっても健康や人間関係にまで範囲を広げると疑問しかありません。

私は一生安泰ということは全く考えたことはなく、変化に対応し続けることがベターな生き方だと思います。

著者は還暦ぐらいまで働いて隠居するFIRA60を提唱しています。これはこれで良いと思うんですけど決定的に抜けていることが2つあると感じました。

FIRE破綻論に欠けている2つのこと

時間の有限性

著者は1961年生まれで今年61歳になるようです。誰しもそうですが自分の経験に基づいた思考になりやすくなります。いわゆるバイアスがかかるというものですね。

たしかに60歳まで生きてこれて経済的にも余裕がある状態ですから昨今のFIREムーブメントには違和感があるでしょう。私が若年層&低資産FIREに違和感があるのと同じようなものでしょうか。

ただ60歳までというか人間はいつ死ぬか分かりません。筆者は60歳まで生きてきたので記事内容のような意見になるでしょうが記事中の31歳YouTuberは時間の有限性を感じてFIREに踏み切ったんだと思うんですよね。

今しかできないことを優先するのは間違ってはいないと考えています。あとは各々のバランスの問題でしょう。

私が45歳でセミリタイアに踏み切ったのも父親が58歳で亡くなったことも影響があります。借金苦で辛かった現役時代から老後は趣味の旅行に出かけると意気込んでいた矢先の出来事でした。

父親が他界した年齢まで後10年となりました

嫌じゃない仕事に就くという難しさ

たかだか5,000万円で辞めてしまうような暴挙に出るのではなく、「イヤじゃない仕事」に就けるように、死にものぐるいでスキルを身につけて「イヤじゃない仕事」に就くことを考えるべきです。そして少なくとも「Around 60(アラ還)」までは働けばいい

https://www.mag2.com/p/money/1142866/3

この「嫌じゃない仕事」っていうのは基本的に稼げないと思うんですよね。記事を見る限り嫌じゃない仕事に就いて60歳まで働くということだから生活費相当+αの収入を稼がないとダメなんでしょうけど、それだと記事に出てくるYouTuber(夫婦二人・子供3歳)だと年収500万ぐらいは必要になるのかな。

年収500万の嫌じゃない仕事があったら私もやりたいけど現実的にはないと思うんですよね。感覚的には年収100万以上の仕事には何らかの嫌な事がくっついてきます。

そもそも嫌なことがない仕事というのはあり得ないのでどこまで許容するかって話になりますが、嫌なことが少なければ少ないほど収入は低くなる傾向になると考えられます。

ここで嫌なこともあるけど仕事は続けて行きたいって人もいると思うのですがそういう人はFIREという道は選ばないでしょう。FIREを選ぶ人は仕事よりもその時にしかできない何かに重要性を感じているんだと思います。

FIREとは優先度を決めること

FIREと聞くとどうしても経済的なことが重要視されがちですが、本当に重要なのはそこじゃなくて自分が何を最優先したいのかってことだと思います。

そして最優先させたいことを実現するために経済的なことやその他を準備していく必要があると考えます。

だから引用記事が間違っているとか間違っていないとかの問題ではなく視点が違うというだけなんですよね。

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この記事を書いた人
クロスパール

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コメント

  1. 引用先の記事を読みましたが、まるで偏見の代表のような筆者の価値観に笑っちゃいました。
    そりゃ元大学教授の税理士という超エリートからみたら年間400万生活とか理解不能な貧困家庭になるのでしょうね。
    でも、日本人の半分は手取り400万以下世帯なのが現実です。
    日本人世帯の半分も破綻してたら今頃革命騒ぎですよw

    • 山中一人さん
      私も自分の環境によってこんなにも偏ったというか自分よりの意見になるんだと感じました。
      例えば筆者が病気で入院生活をずっとしなければならないとなったら記事内容みたいな意見にはならないと思うんですよね。
      いろんな人がいるもんですよね。

  2. ゆたか坊 より:

    私も同感です(^-^)

    私の父も55で他界しましたので、その年で死ぬとなるとあと10年。今から取り崩していかないと使い切れませんね!ダイウィズゼロ(^-^)

    その想定も1つにはしておいていいかなと思います。もっと早く死ぬかもだし、幸いにももっと長く生きるなら、そんときゃ好きなこと得意なことでバリバリ生涯稼ぐのでなんでもなる(^-^)

    • ゆたか坊さん
      結局、時間の有限性っていうのは何か身近にそう感じさせることが起きない限りなかなか分かりづらいのかもしれませんよね。
      ある程度自分でいけるなって思ったらあとはその都度修正していく方が楽しい気はします。

  3. この元教授さんがこんな記事を書くのも嫉妬が原動力になってるんじゃないでしょうか。
    また、31歳5億とか,80歳5000万円とかおっしゃっているので、根本的にアーリーリタイヤというものが
    分かっていないんだと思います。
    上記を指摘するとマジキレされそう。

    • スカイポジティブさん
      嫉妬かあ、その視点はなかったけどそうかもしれないですね。
      31歳5億とかほとんど人はできなし、80歳5000万もいらんでしょとなるけど、それぐらいいわないと自分の意見に信憑性がなくなっちゃうんだと思います。

  4. Tochi より:

    こうしたFIRE記事を読むと「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」とはよく言ったもんだなぁと思います。
    とは言え、見方によってはFIREとは社会を否定する行為なので、社会に属している人がこれに腹を立てたりよく思わないのはある意味当然だと言えるのでしょうね。

    • Tochiさん
      FIREって定義が曖昧でいつまでを「早期」とするかによりますがいつかはみんなリタイアするはずですから、その時のことを考えるのは良いことだと思います。
      とにもかくにもFIREムーブメントはそうそう長くは続かないし、FIREする人なんてほとんどいないはずですから、すでにFIRE・セミリタイアしてる人は安泰ですよ。

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