FIRE・セミリタイアQ&Aは私のこれまでの経験や勉強してきた知識をもとに記事作成しています。これが絶対解ではなくこんな考え方もあるよという見方でお願いします。また考え方が変わったり、もっとこうすれば良いという案が浮かべば適時加筆修正していきます。
またQ&Aで記事にしてもらいたい題材や記事の訂正やもっとこういう方法があるよというご意見がありましたらご連絡いただけると幸いです。
賃貸・購入というのは神学論争でありどちらが良い悪いと判断することはできないと考えています。そして終の棲家にしてもどのような形態が良いのか判断しづらいと思うんですよね。
私の結論としては各自好きにすれば良いというものですがそれではなかなか決められない人もいるでしょうから経験を踏まえていくつか考察してみます。
住宅購入で絶対おさえておきたい2つのリスク
自然災害リスク
日本は地震が多い国だと思うのですがその他の自然災害において住宅が住めない状態になっても住宅ローンは残ります。現在ではハザードマップや過去の自然災害を調べたりして安全性の高い場所に住宅を構えることができるかもしれませんが自然災害というのはいつどんな形で起こるのかわかりませんが注意が必要ですね。
隣人リスク
最も身近な隣人リスクといえば騒音でしょうか。その他にも生活習慣が違う住人が隣人になるとかなりストレスが貯まると考えています。こちらは自然災害リスクよりも軽度なのかもしれませんが長期間続くと精神的にまいってしまいます。
余談ですが私の妻が騒音問題に悩まされてしまい、一時期ノイローゼ気味で夜眠ることができなくなってしまいました。こういうのって騒音を出している方は騒音でないと感じていることがほとんどなんですよね。だから解決することがほぼ不可能なんです。
どうやって解決したかと言うとその時は社宅だったのですが会社に社宅変更を申し出たのですが聞き入れてもらえなかったので、丁度いいきっかけだったのでセミリタイアしました。賃貸の場合はどうしても我慢できなくなったら引越すことが容易にできるのが利点ですね。
FIRE・セミリタイアするまでは賃貸・購入のどちらが良いか?
上記2つのリスクを納得できるのであれば私は購入をおすすめしたいですね。その理由としては住宅ローン返済後は一気に住宅費の負担が減るからです。もちろん設備の不備やその他の補修は定期的に必要になりますが賃貸よりも購入の方が精神的に楽なのではないでしょうか。
また2021年6月時点では住宅ローンを低金利で借りることができるのもメリットのひとつです。

家賃よりも低い支払いで住宅購入できるという不動産屋の言い回しがありますがそれもそのはずで賃貸の場合は基本的に大家が設備不良やその他の不備にも費用を出してくれるからですね。つまりそういったリスク分が上乗せされているということです。
購入の場合は基本的にすべてが自己費用になりますからこの点は考慮しておかなければいけませんがよっぽどの事が無い限り家ってそうそう壊れたりしないと思います。
私は住宅購入(諸経費込み1850万/現在は母親が居住)していて築55年になりますが特に変わりなく生活できています。中古住宅だったので築35年の物件(外壁塗装・内装リフォーム済み)を購入しましたがその後耐震補強(200万)、空調(50万)、屋根瓦補修(50万)、IHクッキングヒーター(15万)の費用がかかっています。
あとは外壁塗装なのですがこれはするかしないか微妙な所だと考えています。それは母親が死亡した後は売却しようかなと考えているからです。幸いにして現状は特に異常は見られないので助かっています。
FIRE・セミリタイアを目指している人は経済的な面がもっとも気になると思うので簡単なシミュレーションをしてみました。資産4000万の時に2000万の住宅を一括購入した場合と家賃8万の場合を比較してみました。
年間生活費を240万すると住宅購入(家賃なし)の場合は年間支出144万(年間生活費240万-家賃8万×12ヶ月)となりますね。残りの資産を4%で運用した場合はどうなるでしょうか。
利回り | 家賃なし | 家賃あり | 家賃 |
4.00% | 0 | 8 | 8 |
– | 2000 | 4000 | 累計 |
1年 | 1936 | 3920 | 96 |
2年 | 1869 | 3837 | 192 |
3年 | 1800 | 3750 | 288 |
4年 | 1728 | 3660 | 384 |
5年 | 1653 | 3567 | 480 |
6年 | 1575 | 3469 | 576 |
7年 | 1495 | 3368 | 672 |
8年 | 1410 | 3263 | 768 |
9年 | 1323 | 3153 | 864 |
10年 | 1232 | 3040 | 960 |
11年 | 1137 | 2921 | 1056 |
12年 | 1038 | 2798 | 1152 |
13年 | 936 | 2670 | 1248 |
14年 | 829 | 2537 | 1344 |
15年 | 718 | 2398 | 1440 |
16年 | 603 | 2254 | 1536 |
17年 | 483 | 2104 | 1632 |
18年 | 359 | 1948 | 1728 |
19年 | 229 | 1786 | 1824 |
20年 | 94 | 1618 | 1920 |
20年間上記の設定した数字が変わらないという前提はありますが運用元本が減ってしまうと資産寿命は短くなってしまいますね。賃貸は家賃を支払い続けるということになりますが年金を考慮するとあまり心配しなくても良いのではないでしょうか。
また老後に賃貸は借りにくくなるということも懸念されていますが老人の人口増加に伴い、そこに向けたサービスが拡充されるかもしれませんし、空き家問題解決として借りやすくなっているかもしれません。
その辺りの事は何十年後のことになるでしょうからその時に決めるしかないと思います。
終の棲家はどうすれば良いか?
住宅購入であればそのまま住み続ける、賃貸であればそのまま継続するという選択を取ることができますね。その他の選択肢としては老人ホームがあります。老人ホームと一言にいってもいくつかの種類があります。

民間施設よりも相対的に公的施設の方が費用は低いですが入居するまでに時間を要する場合が多い傾向にあるようです。経済的なことを考えればFIRE・セミリタイアを目指している方からみればそれほど高額ではないのではないでしょうか。
高齢者数(65歳以上人口)のピークは2040年だと言われているので2021年現在のアラフィフ世代は真っただ中にいることになりますね。そうなると老人ホームはかなり入居希望者が多いと予測されます。
私的には出来る限り自宅(購入・賃貸に限らず)で過ごして最後は病院でもいいかなと考えています。
終の棲家問題はどこに住むかも重要ですがお金が豊富にあればどんなことでも対応可能だと感じます。
終の棲家は賃貸・購入・施設? まとめ
・住宅購入は自然災害、隣人リスクを納得できるかどうか
・終の棲家はお金で解決できる