FIRE・セミリタイアQ&Aは私のこれまでの経験や勉強してきた知識をもとに記事作成しています。これが絶対解ではなくこんな考え方もあるよという見方でお願いします。また考え方が変わったり、もっとこうすれば良いという案が浮かべば適時加筆修正していきます。
またQ&Aで記事にしてもらいたい題材や記事の訂正やもっとこういう方法があるよというご意見がありましたらご連絡いただけると幸いです。
公的年金については様々な憶測が流れていて不安な方もたくさんいると推測します。特に若者は何十年後の未来に受給できるかもしれないものには興味は薄いでしょう。しかしよく調べて見ると公的年金というのはとても良く出来た制度で破綻することはないと考えています。
公的年金は国民年金と厚生年金の2階建て
国民年金は20歳以上60歳未満の全ての国民が加入することになっています。厚生年金は会社員や公務員など組織に雇用される人が国民年金とともに加入するものです。
基本は国民年金と厚生年金の2階建てになりますが確定拠出年金等で3階建てにすることも可能です。
当ブログでは読者をサラリーマンと想定しているので国民年金と厚生年金に絞って話を進めていきます。
国民年金
国民年金の保険料は16610円(令和3年度)となっています。納付期間は20歳からの40年間になり満額受給額は65075円(月額・令和3年度)となります。
参考資料:日本年金機構(国民年金保険料)・日本年金機構(令和3年4月分からの年金額等について)
厚生年金
厚生年金保険の保険料は、毎月の給与(標準報酬月額)と賞与(標準賞与額)に共通の保険料率をかけて計算され、事業主と被保険者とが半分ずつ負担します。
つまり国民年金と違い受給額は人それぞれということになり収入が多い期間が長ければ長いほど受給額は大きくなります。
参考資料:日本年金機構(厚生年金保険の保険料)
公的年金についてはこちらの記事で詳細に書いているのでぜひご覧ください。
公的年金の破綻確率は0%
公的年金が不安視されるのは将来受給できないかもという不安があるからだと思います。受給できない=破綻と捉えるとその確率は0%でしょう。FIRE・セミリタイアを目指している人ばかりではありませんから大多数は公的年金を主軸に生活設計をしているのが一般的です。
その公的年金が破綻(受給額0)すれば現在のような治安ではなくなるでしょうから、お金の不安よりも身を守ることを優先する生活になっていると考えらえます。
国もそういった事態は避けるでしょうから公的年金の破綻確率は0%だと考えて問題ないでしょう。
FIRE・セミリタイアによる公的年金減額の対応
若くして会社を退職してしまうと基本的には国民年金のみになります。そうすると厚生年金部分がなくなるので国民年金+厚生年金の合計額は長く働いた場合よりも減少してしまいます。
一番いいのは公的年金に頼らずとも生活できる資産を構築することですが公的年金を当てにしてシミュレーションしている場合もあるでしょう。その場合は70歳を受給開始とする年金繰り下げを検討してみるのがいいと思います。
70歳まで繰り下げ受給をすると42.0%の増額率となります。
参考資料:日本年金機構(年金の繰り下げ受給)
私の場合を例に出すと65歳時の国民年金+厚生年金は120万なので70歳で繰り下げ受給すると約170万に増額されることになります。令和4年4月1日以降は75歳まで繰り下げ受給できることになり最大84.0%の増額率となります。
FIRE・セミリタイアを考えている人はこの増額率を含めた公的年金と自分の資産を勘案してシミュレーションすることをおすすめします。
また状況により受給額が減額されるかもしれないと考えている人もいるでしょうがデータ的に見れば受給額はほぼ変わらないようです。年金については一度きちんと勉強しておいた方がいいと思います。
私はこちらの2冊を読みました。
長生きリスクへの対応
経済面
上記の年金繰り上げ受給の他に破綻しないようなシミュレーションをしておき十分な資産を構築する。あとはありきたりですが長く働くということですね。もっと言えば金融資産以外から発生する継続的な収入源があれば安心できるでしょう。
健康面
何とも言えない部分ではありますが適度な食事と運動を継続することが望ましいです。
精神面
私的に社会とのリアルでの繋がりはあった方が良いと考えています。これは働くということだけでなく趣味の仲間と定期的に会ったりとかでもいいでしょう。とにかく他人と接する時間を少しでも確保する方がいいですね。
公的年金の破綻の確率は? 早期リタイアによる公的年金減額の件 長生きリスクにはどう対応していけばいいか? まとめ
・公的年金の破綻確率は0%
・公的年金の減額に対しては繰り下げ受給で対応
・長生きリスクには経済面、健康面、精神面を考慮