FIRE・セミリタイアQ&Aは私のこれまでの経験や勉強してきた知識をもとに記事作成しています。これが絶対解ではなくこんな考え方もあるよという見方でお願いします。また考え方が変わったり、もっとこうすれば良いという案が浮かべば適時加筆修正していきます。
またQ&Aで記事にしてもらいたい題材や記事の訂正やもっとこういう方法があるよというご意見がありましたらご連絡いただけると幸いです。
老後の健康問題についてはその時の状況次第ということもありますがある程度想定しておいてもいいかもしれませんね。死ぬまでずっと健康でいわゆるピンピンコロリみたいなのが理想ですが現実はそうもいかない場合が多いでしょう。
老後の介護や病気にどうやって向き合っていくか考えてみたいです。
老後の介護や病気にかかる費用はいくら?
先ずは簡単にわかるお金の面からみてみます。医療費には高額療養費制度がありますが所得によって上限が違います。老後ということなので65歳で年金生活をしている想定を考えてみます。年間生活費は当ブログで何度も採用している240万とします。
公的年金をベースとした所得区分は?
公的年金は65歳以上の場合は110万までは所得0となります。これに誰でも使える基礎控除48万と社会保険料控除があります。社会保険料は若干異なるのでここでは除外しますが控除枠がもう少しあるよという理解でお願いします。
基礎控除 48万
公的年金控除 110万(65歳以上)
合計158万になりますがみなさんの年金額はどのぐらいでしょうか?
残りの82万(240万-158万)は貯金や投資しているならば特定口座源泉徴収ありならば確定申告しなくてもいいので年間生活費240万の場合は概ね住民税非課税になると考えています。
控除枠が余っているなら特定口座源泉徴収ありでも確定申告した方がお得になります。この辺りは個々の状況が違うので個人で判断するしかないでしょう。
ちなみに我が家の場合は私の年金(年120万)と妻の年金(100万)となっていますので住民税非課税世帯になると考えています。年金の減額も考えられますから現金や投資信託の売却を考えていますがそれでも住民税非課税世帯になるでしょうね。
という事で住民税非課税世帯ベースに考えてみます。
老後の医療費


高額療養費は70歳以上と69歳以下で違うのですがここではもっとも高額になる69歳以下の住民税非課税者の3.54万としてみます。
3.54万×12ヶ月=42.48万

ただし多数回該当制度があり4回目からは2.46万(69歳以下)となります。
つまり(3.54万×3ヶ月)+(2.46万×8ヶ月)=30.3万
69歳以下の場合はざっくり年30万の費用を考えておけばいいでしょう。
70歳以上の場合は多数回該当制度の適用はありませんので2.46万×12ヶ月=29.52万ですね。
老後の介護費
こちらも高額療養費制度と同様に高額介護サービス費の制度において上限額が決まっています。

2.46万×12ヶ月=29.52万
こちらも年30万の費用を考えておけばいいでしょう。
高額医療・高額介護合算療養費制度
医療費と介護費はそれぞれ年30万で年60万になります。
しかし高額医療・高額介護合算療養費制度というのがあります。

適用区分は低所得者Ⅱ(Ⅰは年金収入80万以下など)になります。75歳以上は年31万になりますね。ここでは低所得者Ⅱ区分の最も高額な年34万としてみます。
つまり老後の医療費および介護費は年34万で事足りるでしょう。
老後の介護や病気にどう向か合うべきか?
人間なので老化は避けられませんよね。それに伴い体の不調が多くなったり病気になる確率も高くなるでしょう。老後の介護や病気にどう向き合うかということですがこればっかりはその時にならないとわからないと思います。
自分の体が動かなくなってきた、パートナーの体調が悪くなってきたということが想定されますが基本的には自力でできることはして後は何らかのサービスを使う、最終的には病院へという形になると考えています。
平たく言えばお金で解決するということですね。
ただそういった状態にならない為にも普段から健康に気を使い、暴飲暴食はしない、しっかり睡眠をとる、適度な運動をするなどの対応は必要だろうと思います。
よく病気をしたときに健康のありがたみを感じますが人間ってどうしてもすぐに忘れてしまうんですよね。だから健康な生活を習慣化することがいいですね。
そうは言っても運悪く病気になったりもしますから、老後がどうこうよりも現在を健康に過ごすことで少しでも要介護や病気になるリスクを低減しておくしかないと考えています。
老後の介護や病気にどう対応すればいいか? まとめ
・老後の介護や病気の費用は最大年34万
その他に必要な有料サービスもあるのでプラスαの資金は準備しておく
・制度改正につていは注視
・老後の介護や病気を心配するよりも現在の健康に注力する