G線上のあなたと私にみる人間性

G線上のあなたと私は三人の主人公からなる現在放送中のドラマです。

寿退社の予定が婚約を破棄されてしまった小暮也映子（波瑠）、夫の浮気、姑と不仲の北河幸恵（松下由樹）、兄の元婚約者に恋する大学生加瀬理人（中川大志）の三人を中心に物語は展開していきます。

バイオリン教室で出会った三人はつかず離れずの距離を保ちながらその関係性を維持していくんですが、也映子 は職を失い、人生を生きる目的がわからずさまよっている感じです。大学生の理人は兄の元婚約者を忘れられずに煮え切らない生活を過ごしています。

人間って何もかもがうまくいっている人はほとんどいないと思うんですよね。うまくいかない時にどうやって立ち回るかでその後の道も決まってきます。也映子や理人はやっぱりまだ若くその方法というか自分の感情とうまく付き合っていけないない印象を受けます。

年の功ではありませんがそこは年長者の幸恵がうまくフォローしていくという図式になっています。私ももうアラフィフですから幸恵の感情やフォローに注目してしまいます。

演じているのは松下由樹ですが本当にうまいですね。こういう風に年齢を重ねていけたら素敵だろうなという演技をみせてくれます。

時には也映子の悩みを聞きアドバイスし、時には理人の苦悩を取り除くべく助言をするという温かい人情溢れる人柄があります。

自分が順風満帆のときには他人に対して優しいアドバイスできるかもしれませんが、自分も何かしらの悩みやもんもんとした気持ちがありながらも他人に優しく接する姿勢に心打たれます。

私もこれまでの経験を活かしてそういったことができればいいなと思います。