学校給食業務14年の元サラリーマンが語る真実1

サラリーマン時代、私は幼稚園・小学校・中学校といった学校の給食業務を行っていました。今年も異物混入や食中毒の話題で世間を騒がせているので「学校給食」に従事している人は肩身が狭いと感じていることでしょう。

サラリーマンを辞めてセミリタイアしている私ですがサラリーマン28年のうち半分を学校給食業務に携わってきました。防ぎようがない事故や原因が特定できない事故もあるのですが昨今ニュース報道にあるように事故の頻度は確実に上がっています。

何故、事故が起きやすくなっているのか、その真実を解き明かしてみたいと思います。

 



 

学校給食業務は非営利団体と営利団体に分別される

学校給食業務を行っているのは非営利団体と営利団体に分別されます。非営利団体とは自治体が運営するもので職員は公務員となります。営利団体は民間企業が運営を行い各社しのぎを削っています。

そもそも学校給食業務はその昔はすべてが自治体が運営する公務員でした。しかし財政圧迫のために委託という形をとることでコストを抑える方針に現在は変わってきています。

はっきりいって公務員と民間企業が運営する給食業務というのはまったく異なります。ご存知の通り公務員はリストラがありません。民間企業と違って契約解除というものもありませんのでやはり危機感が薄いのですよね。

公務員として給食業務に携わっている人は一生懸命やっていると思いますが、リストラなし、契約解除なしといった状態では甘えがでてしまいます。公務員の方から反論があるかもしれませんがそのような方は一度民間企業に籍を移してやってみることをおすすめします。

なぜ、このようなことが断言できるかというと私は民間企業で働いていたのでいくつもの自治体から委託を受けた場所に転勤して過ごしてきました。委託運営になる過程でもともといた従業員の引き取りがあります。正式な公務員はリストラされませんが嘱託社員やパートはリストラという形となり委託企業に優先的に就職できることになっています。

経験が2年ぐらいなら特に何も感じませんが10年給食業務をしていて衛生知識、調理技術、事故防止策などまったく幼稚なものしか身に着けていない人もいます。たしかに民間企業でもそのような人はいるにはいるのですが危機感というものがまったく違います。

公務員の場合は税金で運営されているわけですから本来ならもっと真剣に取り組むべきだと思うのですが実際は危機感がないゆえに向上心を置き忘れてきたかのような人が多いです。

学校給食の事故はほとんどが不可抗力的なものである

学校給食で多い事故として「髪の毛」「虫」があげられます。髪の毛についてはどこで混入したかを特定することなんてほぼ不可能なわけです。給食業界を少しでも知っている人はわかるでしょうが調理中は帽子をかぶりマスクをして白衣を着ているので髪の毛が混入することは100%ではないですがほとんど考えられないのです。

そうすると学校で混入した可能性が高いと推測できるわけですがあくまで推測なので断定はできません。一人一人のDNAを調べればわかるかもしれませんがそこまでの労力とコストをかけることはだれも望んでいないでしょう。

なぜ髪の毛が学校で混入した可能性が高いと推測できるかといえば給食調理をしているときのように衛生的な服装で配膳が行われていないからです。子供がすることなのでそこまではできないと思いますのでどうしようもないと考えられます。

「虫」についてはおおむね給食調理中に混入する可能性が高いです。白菜、キャベツ、レタスなどの葉物野菜に虫はよくついていますが混入しないように給食業務では3回水洗いすることになっています。

ほとんどの虫はこの作業により除去できるのですがまれに混入してしまう場合もあります。それはインゲン豆のような筒の中にいた場合です。ひとつひとつ割いて確認するわけではありませんのでこちらも不可抗力になります。

また葉物野菜についても一枚一枚分解して3回洗いますがすべてを裏表みれるはずもありませんから混入してしまう可能性があるということです。こちらもほぼ不可抗力といっても差異はありません。

少し長くなりましたので、事故が起こる原因は「学校給食業務14年の元サラリーマンが語る真実2」に続きます。

コメント

  1. 塩蔵 より:

    野菜に着く虫なんて食べる時に見つけたら
    取り除いておけば済む話なのに、って思います(^_^;)。

    大騒ぎする人達は自宅のキッチンで
    夜ゴキブリがどのくらい這い回ってるか、
    確認してみ?って思っちゃいますよ(;´∀`)。

    • 塩蔵さん
      何でも誰かのせいにしなければならないという時代背景もあるのかもしれません。
      日本は虫を食べる文化がないから余計に過剰反応なんだろうと思います。

  2. プライア より:

    SEになる前に数年間食品工場で働いてて、その時スノーブランド事件が起きて次々に各食品メーカーの異物混入等が報道され、私の勤務先も報道されクレーム処理が大変やったみたい。

    そこでは目視チェックもきっちりやってたし、特に髪の毛は購入者による開封後が最も可能性が高いってのはもはや通説になってたなあ。

    • プライアさん
      ただ客に向かって「お前やろ」とはいえなので結局どっちなんやろなあみたいな感じで終わるのが定番になってるよね。
      ほんま不毛な議論が多かった。