仕事がうまくいかず上司に相談した時に「みんな頑張っているからお前も頑張れ」みたいなことを言われたことはありませんか?私は自分が管理職になってからこういった表現をしたことをしたことはないのですが、幾度となく聞いたことがある言葉でした。
相談者は頑張っているにも関わらず、うまくいかないから相談しにきているのであって決して頑張っていないわけではないでしょう。
それでも状況が改善しない職場の方が多いように感じています。私は現在アルバイトをしていますが同じような状況です。
そこで頑張ってもうまくいかない個人ができる対応を考えてみたいと思います。
組織の方針が改善するという事を期待してはいけない
真っ先に思いつくのが上司に相談して職場の方針や仕事のやり方を再検討して改善してもらおうとすることですが、これはほとんど効果がないので期待しない方がいいでしょう。
ケースバイケースですが直属の上司が職場の方針や仕事のやり方を変える行動力と発言力があるなら期待できるかもしれませんが、上司といっても概ね会社組織の一部でしかなく根本的な解決を実現できる権限はほとんどないでしょう。
つまり相談して気持ち的に楽になりたいという趣旨であるなら問題ありませんが、結局何も変わらないので時間が経つにつれてまた同じ感情がぶり返してきます。
頑張ってもうまくいかない原因は適材適所が出来ていないから
組織がうまく回らない理由はいくつか考えられるのですが根本的にはすべて人間が絡んだものです。特に人材不足というのは物理的にもかなり疲労する原因になります。会社は利益を出すために日々活動していますが、人材不足だからしばらく休もうとはなりません。
その結果、人材不足を補うという形で一人の労働時間が増えたりします。残業代が支払われたとしても何年も続けるのはかなり困難ではないでしょうか。
また小さな職場においてもそれぞれの役職や仕事の責任が個々にありますが適材適所されていなければ上司からチンプンカンプンな指示が飛ぶことになります。得てしてそういう上司というものは自分で責任を取らない場合が多いです。
責任をうやむやにしてしまうという場面を見た人はたくさんいるんじゃないですか?
理想の組織とは頑張らないでも良い環境
頑張ることが悪いとはまったく思いません。時には一発奮起して頑張ることは自分にとっても会社にとても良い影響をもたらすでしょう。
しかし「頑張り続けること」は自分も会社も悪い方向にしかいきません。すぐに効果は表れなくても10年20年という単位でみれば、何でこうなってしまった?という後悔をいだくでしょう。
自分があと10年もその場所で働かないというのであれば、適当に流しておけばいいのかもしれませんが、そうでなければ何かを変えないとしんどさばかりが蓄積します。
理想の会社というのは普段は頑張らなくても利益を出すことが出来て、何か大きなプロジェクトがあれば一時頑張っていくという姿です。
仕事がうまくいかない、ストレスを感じる場合は頑張らないこと
上記のように組織を改善することはほとんど見込むことはできないとサラリーマン28年やってきた思いました。私の場合ですが最後の2年ぐらいは意図的に頑張ることはやめました。
頑張ることをやめると言っても仕事を無責任に放棄するということではなく、自分のできる仕事、やらなければならない仕事のみをやっていくということです。
こうしたことで何か不都合があるんじゃないかと考える人がいるでしょうが、案外そういうのはなかったりします。会社というのは個人ではなく組織として曲がりなりにも成立しています。だから自分ができる仕事、やらなければならない仕事というのは本当はかなり少ないんですよね。
そして良いか悪いかわかりませんが、今まで自分がやっていた仕事を徐々にやらなくなっても誰かがその仕事を補ってくれます。これも会社組織の醍醐味です。
これを職場のトップがやりはじめると効果絶大で周りの人も同じような思考、行動を取るようになり仕事は効率化され無駄なコストはかからなくなり、利益も上がっていくでしょう。
しかしこのような職場のトップはほとんどいないことから、自分がつぶれる前に自己防衛する方が無難な選択です。
烏合の衆にならないように、優秀なトップを迎え入れたいですね。
コメント
うちの会社のことかと思いましたよw
「みんな頑張っているからお前も頑張れ、出来なければ手伝うから」
上司に相談したときに言われましたが、手伝って貰えた試しがない(‘A`)
もうね、余計な気を回さずに与えられたコトだけやろうと思います(´・ω・`)
一人で頑張っても給料上がらないしw
八百祢さん
こういう会社って多いと思います。
人手が足りないのか、適材適所ができないのか?
でも状況は変わらないだろうから個人で対応するのがやっぱり良いかな。
良い記事をありがとうございます
僕は施設長をしていて、ついつい部下に
お前も頑張れと、いってしまいそうなので注意します
理想の組織作りは難しい
個人も組織も改善に目を向けて行動したら良いだけなのに
難しい
れくいのさん
ひとことに改善といっても個々によって意識が違うのでなかなか難しいのが現状だと思います。
微調整を繰り返しながら少しずつやっていくしかないですよね。