東野圭吾「危険なビーナス」

読書感想

東野さんの作品を読んだのは久しぶりになるだろうか。やはりおもしろさには安定感がありますね。東野さんの作品は人物描写がすごくうまいと思うんですよね。物語に出てくる人物がどんな人物なのかイメージがわきやすいんです。だから引き込まれやすいんだと感じます。

簡単なあらすじ

獣医として働く伯郎のもとに明人(弟)の嫁と名乗る楓から連絡が入る。明人は「しばらく帰れないかもしれない」という書置きを残して消息不明だというのだ。おりしも明人の父の病状が悪化して遺産相続の為に親族会に出席して欲しいという連絡が入るのだが楓は伯郎にも同席して欲しいと要望する。

伯郎には矢神家と接したくない過去があったがしぶしぶ参加することになる。そして遺品整理をしている中で奇妙な事実が浮かび上がる。伯郎の実家は更地になったはずだったのだが現存していたのだ。

明人はどうして消息不明になってしまったのか? どうして現存されていないはずの実家があるのか? 謎は深まるばかり。

そして過去の事故が事件に変わる時、止まっていた記憶は動き出す。

ビーナスとされる楓がポイントなのですが、こちらはある程度読めばおかしいなと気づくでしょう。ペットの治療法、脳の研究、サバン症候群などの要素がまじりあい、いいバランスで物語は展開していきます。

獣医として働いている伯郎のもとで陰山元美という助手がでてきますが、本筋とは直接関係ありませんがいい味出しているなと感じました。

関連コンテンツ