田舎に移住するなら気を付けておきたい2つのこと

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田舎に移住してゆっくり暮らしたい、そう考えている人も多くいるのではないでしょか。たしかに田舎は自然もあり、海の近くならおいしい海産物、山なら恵みの幸が豊富にあるでしょう。

しかしちょっとよく考えてください。あなたは田舎にずっと住むことができますか?

田舎に移住するなら次の2つのことをよく考えてみてください。

・資金

・モチベーション

 

田舎に移住するなら資金を準備しよう

資金、つまりお金を準備してから田舎に移住するべきです。その理由は田舎では働くにしても給与水準が低いため都会にいるよりも稼ぐことができないからです。だから仮に田舎で働くにしても自分のお小遣い程度を稼げると考えていた方が無難です。

とにかく移住してそこからお金を貯めようと思ってもほぼ貯まりません。貯まったとしても都会で稼いで貯めるよりもはるかに遅いスピードになってしまいます。

稼ぐ手段として、サラリーマン(アルバイト・パート含む)として働くことが真っ先に頭に浮かびますが起業することも考えられますよね。特に最近では移住してきてカフェをオープンしましたとか農業をはじめましたとかいうのがあります。

男性よりも女性の方が行動力があるのか私が目にしている移住者は女性が多いような気がします。もちろん夫婦で移住というパターンもありますが独身女子の移住は案外多いような印象を受けます。

鳥取でもそのような方はいるのですが、カフェにはじまり、農業やその他企業をしてがんばっています。

 

ここで私はひとつ懸念があるのですがこのように移住して自分がやりたいことを実現できたことは素晴らしい行動力だと感じます。しかし、いつまで続けることができるでしょうか?

移住して起業したとしても何人が20年後に残っているのかな?と思うのです。うまくいかなくなれば軌道修正すればいいという意見もあるでしょうが、田舎に移住してダメだったらまたもとの都会でサラリーマンとしてがんばるのでしょうか?

いや、がんばれるのでしょうか?

 

何かをはじめることはとても簡単です。しかし継続することは並大抵のことではないと考えています。鳥取に移住してきてうまくいっているといってもまだ数年ではないでしょうか。もしあなたが田舎に移住して起業(カフェ・農業など)しようと考えているなら失敗しても困らない資金を確保しておくべきです。

 

田舎でモチベーションを維持するのはある意味才能が必要かもしれない

田舎に移住してきた最初は自然も豊かであり、おいしい地域のものも食べれるので感動するかもしれない。大量の高層ビルの中で生活してきたのであれば解放感があるでしょう。

でも人間ってどんな環境にも慣れることができる生き物なんですよね。悲しいかな。

5年もたてば当初の感動などという感情はなくなってしまうでしょう。毎日が平凡であり何の刺激もない生活をすることになります。

先ほど起業の話をしましたが、自分のやりたいことに精を出していることもあるでしょう。起業がうまくいったとしても5年もたてばやはり当初のモチベーションはないと思われます。常に新しい何かが生まれる都会と違って田舎ではそうそう新しい何かが生まれることはありません。

自ら何かを生み出せることもあるでしょうが一般的にいってそのような才能を持っている人はそう多くはないと考えられます。そうすると今度は退屈と対峙しなければならないかもしれないですよね。

田舎に移住して長く生活するためには特に何もない平凡な毎日を過ごすというモチベーションを維持しなくてはならないでしょう。人間はときに刺激を求めがちです。

田舎で長く生活してくると「何かが物足りない」と感じることが出てくる可能性が高いです。生活に困っているわけでもなく、自分のやりたいことができていても何かが物足りないと感じるのが田舎だと思います。

今まで都会で生活してきて日々起伏にとんだ毎日を送っている人は最初はいいですが数年たつと要注意だと思います。

淡々と平凡な毎日を過ごしていくというモチベーションは絶対に必要となるでしょう。

 

田舎に移住してうまくいかなかったらすぐに都会に戻ろう

資金的な問題はいくらでも事前にクリアすることができますがモチベーションの部分だけは正直やってみないとわからないことが多いです。仕事でもありますがいざやってみたら自分と思っていたものがかなり違っていたということは往々にしてあるでしょう。

そこで、がんばって対応しようとしても構わないのですがあまりおすすめはできません。無理にがんばってしまうと何のために移住してきたのかわかりません。

田舎に移住することの前提として「ゆったりした生活がしたい」というのがある人が多いと感じますががんばって生きることがそもそも「ゆったりした生活」とマッチしないのではないでしょうか?

もちろん、がんばることがダメだとは思いませんが、一回または先が見える形でそのがんばりが実を結ぶのならいいのですが、将来的にずっとがんばることが続くのであれば田舎に移住する意味はないと考えます。

今回は「資金」と「モチベーション」という2つに絞って記事にしましたが、田舎に移住するときは自分の中で、そして家族の間でも十分に腑に落ちるところまで考える必要があります。

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この記事を書いた人
クロスパール

セミリタイアして関西から鳥取に移住しました。インデックス投資・日本個別株とアルバイトをしながらのんびりと暮らしています。自己紹介は「クロスパール」をクリックで。

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コメント

  1. 八百祢 より:

    「人生の楽園」と言う番組で田舎に行って農家レストランをやる、みたいなのが多いですよね。
    八百祢はそんなに甘くないと思うのですよ。
    首都圏ならスムージー専門店とかタオル専門店とかでもやっていけるでしょう。
    でも田舎は商圏が狭いからそうはいかないわけで・・・
    都会の人が夢見るほど田舎の生活は甘くないと思います。

    • 八百祢さん
      農家レストランやカフェ運営などもありますがうまくいくのはほんの一部ですからね。
      生活するのなら、ほどほどの田舎がベストかなと思います。(もちろん働かない前提で)

  2. 都会にしろ田舎にしろ、一生ここに住む、と決めないほうがいいと思ってます。
    何かトラブルや不都合があったらすぐに移動する、そういうフレキシブルな人生を目指しています。

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