インデックス投資は税金を繰り延べできるので資産形成に有利であるから資産を増やしてから高配当株投資にシフトしていけばいいという主張があります。
一見理想的な展開に見えますがこれはかなり難易度が高いと考えています。
税金コストがかかりすぎる
インデックス投資で資産を増やすといってもちょっとやそっとじゃ増えません。個別株と違い年4~7%が関の山でしょう。この年利で増やそうとすれば入金力もさることなが税金の繰り延べ効果を期待できるには20年程度かかるのではないでしょうか。
20年後のインデックスファンドがどのような状態を想像してみると、かなりの含み益になっていると考えられます。

4%運用の場合は含み益52.825%(=633.9÷1200×100)となります。全売却した場合は126.78万(税率20%)の税金がかかりますね。
含み益が大きくなればなるほど全売却した時の税金は大きくなります。この税金コストを許容できるならインデックス投資から高配当株投資にシフトすることを考えてもいいでしょうね。
私はこの税金コストを許容できるのであれば最初から高配当株投資を行った方が最終的には効率的ではないかと思います。
銘柄管理ができるのかな?
高配当株投資はいわば配当金を延々と受け取ることが目的ですから一度購入した株は頻繁に売買しないとは思います。しかし銘柄数はそれなりの数になるんじゃないでしょうか。
少なくとも50銘柄以上でないとうまく分散効果は働かないと感じます。また高配当株投資として選ぶ銘柄は日本株のみでなく米国株も入ってくるかもしれません。そうすると頻繁に売買しないとはいえかなり複雑になる気がします。
またインデックス投資を20年してシフトする場合は年齢は50~60歳ぐらいになっているかもしれません。そこで自分の能力が落ちていなければ問題ないですがうっかりミスをしてしまうと大変ですよね。
インデックス投資の楽さから逃れられない
インデックス投資というのはそんなにも増えないけど、長年続けると損はしないんじゃないかなあという投資法です。することも投資商品を選べばあとは入金と必要があればリバランスを年1~2回する程度だと思います。
そんな状態で20年も過ごしてお金が貯まったからさあ高配当株投資をはじめようと思ってもできないんじゃないでしょうか。
私はインデックス投資をはじめて12年程度ですが、もう個別株は面倒くさいなあと感じることがよくあります。
インデックス投資→高配当株投資はほぼ不可能
以上の理由からインデックス投資→高配当株投資へのシフトはほぼ不可能なんじゃないかと思うんですよね。
また高配当株投資で配当金のみで生活しようと思えばインデックス投資の取り崩しで生活するよりも大きなお金が必要になります。そのお金を準備するのもかなり困難だと感じます。
ひとつ言えるのはどちらの投資法でもいいのですが資産が大きくなる前に自分の方針をしっかり決めた方がいいということですね。
コメント
こんにちは^_^
僕は高配当からインデックスに切り替えたのですが、高配当に戻る気にはなりません。一定枠を決めてサテライト的にというのはありと思いますが。
僕は高配当をしていたときのポートフォリオをYahoo!に保存して持っているんですが、未だに含み損です。これでもdocomoを600株ぼど持っていましたので、tobでかなり利益が出ていたのにも関わらずです。僕の投資のやり方が良くなかったといえばそれまでなのですが、高配当投資は本当に難しいです^_^
ヒロヒロさん
はじめから割合を決めてするのだったらありかもしれませんね。
切り替えというのはかなり難しいと感じます。
高配当株も日米個別株だったら案外いいのかもしれないけど日本のみだとかなりハードル上がりますね。