最近の若者?の論調として石の上に三年なんて無理というのがあるみたいです。ツイッターやブログでこの「石の上にも三年」関連のものがあると結構にぎわっています。
若者の主張を見ていると基本的には三年なんてまたずに自分が違うと感じたら次にいってみようというのが大半を占めていると感じます。
本当に石の上にも三年はもう通用しないのでしょうか?
昔は「石の上にも三年」はなぜ通じたのか?
私も若いころはこの言葉を何度か聞いたことがあります。とにかく三年がんばってみようって感じですよね。海外にこのような言葉があるのかどうかわかりませんが我慢を美徳と考える日本では通用しやすい言葉だったのでしょう。
また仕事では三年がんばればそれなりに昇給もして役職も上がっていく時代背景もあったと考えられます。そんな時代背景が長く続いたので盲目的に石の上にも三年説を唱える上司は多かったように感じます。
しかし今や時代背景は大きく異なってきています。
過労死やうつ病が多発
たぶん昔から過労死やうつ病という症状はあったんだろうけど、一般的に認知されてきたのは最近ということなんだと思います。今思えば、あいつうつ病だったのかな?なんて人も思い出すことがあります。
過労死やうつ病が爆発的に増えたのはストレス耐性が大きく減少したこともひとつの理由なんじゃないでしょうか。こういうことを言うとストレスとか関係なく業務量が馬鹿みたいにある、理不尽な指示がいくつも飛んでくるなど反論が出てくるでしょうが、個人的には間違いなくストレス耐性は下がっていると感じます。
精神的、肉体的のどちらも若者は軟弱な人が多いです。サラリーマン時代もたいして仕事量も多くなくても体調を崩すことが多いのは若者でした。やっぱりおばちゃんは強かったです。
今の20~30歳ぐらいってたぶん生まれた時から便利なものは何でもそろっていた年代だと思います。特に不自由なく社会人になった人も多いのではないでしょうか。
しかし社会人になってみれば自分の思い通りにいかないことばかり起こります。そりゃうつ病や過労死も多発しますよね。
石の上にも三年説を全否定
上記のような流れもあり、石の上にも三年という三年間我慢してがんばってみるということは悲惨な現実を招くだけだと刷り込まれていきます。死んじゃったら終わりなので何でもかんでも我慢すればいいっていうわけでもないですが三年といわず、数ヶ月で仕事を辞める若者も相当数いるでしょう。
しかしネットを通して革新的なイノベーションを起こして生活している人が多いのも若者です。ただこの層に入れる人はほんの一握りだと思います。このような層に大半が入れるのなら既存の会社に入社する若者はいなくなるはずですから。
石の上にも三年説を全否定する人はかなり優秀
いくつもの職業を変えて生活できる人はかなり優秀なんだと思います。自分ができたんだから誰でもできるじゃんという理論になりがちな印象を強く受けます。優秀な人は何をやってもそれなりにできるでしょう。
だから既存の会社に勤めていたときもあまりの不合理さに腹立たしくなって辞めたのかもしれませんし、自分ならもっと効率的にできるし、おもしろいものも作れると感じたこともあるんだと思います。
ここで言いたいのは「誰でもできるわけじゃない」ということなんですよね。
石の上にも三年はまだまだ通用する
個人的に石の上にも三年はまだまだ通用する考えだと感じています。継続性の重要もさることながら呑み込みがゆっくりな人間もいるわけですから、そういう人には三年というちょっと長めのスパンはちょうどいいのじゃないでしょうか。
もちろん過労死やうつ病になってしまうということは最悪の結果ですから避けなければなりませんが、自分に合わないからやめて次にいこうと簡単に決めるのではなく、一度自分の状況を確認してから前に進むという工程に多めの時間を取ってもいいはずです。
コメント
経験上、飲み込みの遅い奴は結局最後まで化けないけどねw
それでも石の上にも三年って理屈は人類ある限り有効でしょう。
三年我慢するだけじゃ何にもならん、最初の三年地道に基礎を固めるって意味合いで。
プライアさん
>飲み込みの遅い奴は結局最後まで化けないけどね
これはその通りだよね。自分で向いていない仕事なのに自分でわかってないというか。
「石の上にも三年」はどうしても「我慢」するという意味合いになっちゃってますよね。
じっくり基礎、下地を固めるというポジティブイメージに変わればいいな。