仕事を辞める理由~その背景にある5つの原因~

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仕事を辞める理由としては給料が低い、有休が取れない、人間関係がうまくいかない、仕事内容が合わない、労働時間が長い、何となくイメージと違っていたなどいろんな理由があると思います。

新入社員にしろ中途入社社員にしろ幾ばくかの希望を持って入社してきていると思うんですよね。そういった人たちが辞める理由の背景にはどんなものがあるんでしょうか。

私は飲食業界で30年程働いていますが30年前からあまり変わっていないなあという感じがしています。もちろん昔のような長時間労働はなくなってきてはいますが恒久的な人手不足業界です。

この人手不足になる原因の背景には「教えない」「パワハラ」「即戦力期待」「コンプライアンス認識不足」「時代錯誤思考」の5つがあります。

仕事を辞める理由~その背景にある5つの原因~

1 教えない

大手企業などではきちんとしたマニュアルや入社研修のようなものがあるかもしれませんが飲食業界ではそういったものはほとんどなく、見て覚えるということが主流となります。

わからないことは先輩社員に聞くということはしますが、何度も聞いたりすると「前に言ったやろ」みたいなことを言われてその後聞きづらい雰囲気になります。

「教えない」と言ってしまえば組織としてどうなの?と考えてしまいますがランチタイムなどはまさしく戦場となりますし、限られた時間の中で商品を提供しなければならないので「教えることができない」というのが現状です。

2 パワハラ

どの仕事もそうでしょうが覚えの良い人とそうでない人がいますよね。覚えの悪い人はミスが多くなったり、手作業が遅くなったりしがちです。ミスをしたら誰かがリカバリーすることになりますし、作業が遅かったら誰かがヘルプに入ることになります。

そういったことにわずらわしさを感じる先輩社員は案外多いものなんです。

そうすると嫌味を言ったり、たぶん失敗するだろうなという仕事を割り振ってきたりしてさらにバカにしたりします。こういったパワハラが続くとがんばってやろうと思っていてもなかなか続けることができないですよね。

3 即戦力期待

人手不足と言われる業界ではよくあることなんですが、どうしても即戦力として期待してしまうのです。業務内容は変わらず人手が少ないとなると一人分の業務は当然増えるわけですからいちいち「教える」という工程はできる限り省きたくなります。

省きたくなるというか省かざるを得ないという状態なんですよね。

新入社員は別としても中途入社社員に対しては特に即戦力を求められがちです。しかし同じような業界で仕事をしていてもまったく同じ職場などありません。

だからある程度慣れる期間が必要なのですがこの慣れる期間というのは人によって違います。覚えが早い人もいればそうでない人もいるわけです。覚えが早い人はいわゆる要領がいい人とも言えます。

ここで重要なのは「要領がいい人」というのは職場が合わない、業務が過剰すぎると感じるとすぐに辞めてしまうことなんですよね。

即戦力を期待するのはわかりますが戦力になるまで育てるという意識を優先した方が後々職場にとって好影響が出ると考えますが現実はそうできないみたいです。

4 コンプライアンス認識不足

一般的にコンプライアンスと言えば法令遵守と訳されますがこの言葉の中には法令には含まれていないが社会的ルールに沿って企業活動を行うという意味もあります。

いろいろとありますが最も多いのはサービス残業でしょうか。時間外に働いているにもかかわらず賃金が発生しないというものですね。

飲食業界すべてとは言いませんが多くの場所でサービス残業をするのは良いこと、偉いことみたいな風潮があります。実際に私が現在働いている場所でもサービス残業をしています。

これは正社員・アルバイトにかかわらずしていますね。まあ私は時間が来たら退社しています(笑)

もうひとつよくあるのは個人情報の漏洩です。例えば会社には従業員を管理する為に名簿のようなものがあると思います。その名簿をそのまま使用して健康診断日を記入するといったことです。

名前性別生年月日住所連絡先健康診断日
〇〇 ××19**.**.**〒○○○-○○○○ ×××××***-****-****7/5
〇〇 ××19**.**.**〒○○○-○○○○ ×××××***-****-****7/5
〇〇 ××19**.**.**〒○○○-○○○○ ×××××***-****-****7/8
〇〇 ××19**.**.**〒○○○-○○○○ ×××××***-****-****7/10
〇〇 ××19**.**.**〒○○○-○○○○ ×××××***-****-****7/5

こんな感じで貼り出しているんですよね。情報管理があまい職場が多いです。

5 時代錯誤思考

さきほどサービス残業はふれましたが有給休暇についても取得しない方が偉いという風潮があります。ただ実際問題として人手不足の場所では有給休暇を取得しにくい雰囲気がただよっているのでなかなか言い出せないのが実情かもしれませんね。

あとはたくさん仕事をした方が立派だという認識もまだまだあります。仕事というのはやれば際限なくありますがどこかで区切らないと疲れませんか?

時代錯誤思考の場合はどんどん仕事を準備して時間内目一杯働くことが最も良いことだという認識があります。

たしかに仕事時間に一生懸命働くことは間違ってはいませんが、その中にちょっとした息抜きの時間や区切りの仕事が終わればあとの時間はゆっくり過ごしてもいいんじゃないでしょうか。

従業員を辞めさせない運営をした方が職場も企業も強くなる

正社員・アルバイトに限らず新規に入社してきてすぐに辞められてしまっては現場も企業も大きな損失です。募集費や研修費や制服などの備品と人一人が入社することで動くお金があります。

それらを準備する社員や教育する社員の労力も無駄になってしまいます。だからなるべく入社した社員は辞めずに長く働いてもらう方が当人にとっても現場にとっても企業にとっても良いはずです。

辞めさせない為には最低限上記の5つに気を付けておかなければならないでしょう。もっともっと気を付けなければならないことはあるでしょうし、現場によって同じことが通じるわけでもありません。

だから少なくとも現場のリーダーはどういった方針で運営していくかを示す必要があると考えています。

その方針のすべてが出来ていなくても、そういったことを掲げてやっていると認識できればきっと周りの人間も達成できるように努力してくれますし、一緒にがんばってくれると思いますよ。

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この記事を書いた人
クロスパール

セミリタイアして関西から鳥取に移住しました。インデックス投資・日本個別株とアルバイトをしながらのんびりと暮らしています。自己紹介は「クロスパール」をクリックで。

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