海外ETFは特定口座管理できるようになり大変使いやすくなりましたよね。信託報酬も日本の投資信託と比べると格段にコストは安くつきますので運用する面ではメリットもあると思います。あとは売買規模が大きいのでその点でも安心できます。
私も一時期は海外ETFでの運用を考えたことがあるのですが次の2つの理由から現在は保有していない状態です。
1私が死亡した時に妻が対応できない可能性あり
私の妻は投資のことはほとんどわかりませんので海外ETFがどのようなものかもさっぱりわかっていません。優待株式や投資信託のことは説明して何となく理解してもらえましたがそのあたりがいっぱいいっぱいのような気がします。
投資を全く興味の無い人に海外ETFのことを理解してもらうのは並大抵のことではありませんので運用除外対象としています。
2税金がややこしい
海外ETFを運用しているブログをみると分配金による生活を考えている人が結構な数いると思われます。私も同じことを考えたのでいたって一般的な考えなんでしょう。海外ETFに限らず海外株を売却したときには円換算した譲渡所得となります。
しかし分配金の場合はドルで入金されて、そこから円転するときには雑所得となります。この計算方法がかなりややこしいのです。
税務署に確認したところ、入金された分配金の平均取得レートを割り出して円転したレートの為替差益を計算するということでした。
10ドル(1ドル100円)
10ドル(1ドル105円)
10ドル(1ドル110円)
このような場合は30ドル(平均取得レート1ドル105円)となります。仮に110円で円転すると為替差益はこうなります。
(30ドル×110円)-(30ドル×105円)=150円
150円が雑所得となり税金がかかります。
ひとつはこの平均取得レートを計算するのがとても面倒なこと。
もうひとつは分配金が入金されるときに課税されているのに、為替差益でもう一度課税されることです。
このあたりがどうもしっくりこないので一歩踏み出せない理由ですね。
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