遅ればせながら、百田 尚樹「海賊と呼ばれた男」の映画を見ました。原作は読んでいないのですが映画のみでも見ごたえのあるものでした。
一人の人間の一生を追った作品でした。その中で時代の移り変わりも感じることができたのですが私が感じたのは現代に生まれてきて本当に良かったなあということです。
現代は自由と言われるけど窮屈と感じることも多い
昔が古き良き時代と感じるのは今のように規制が多くなかったからだと思います。前半に油を売るエピソードがあるのですがある意味強引に売りさばき売り上げを伸ばしていきます。当然そこには摩擦が発生するので恨みを買うことになります。
物事には良いこともあれば悪いこともあるのですが、この時代はちょっとしたことでも許される背景もあったのでしょう。考え方によれば自由ともとれる時間を生きていたのだと思いました。
ここまで時代をさかのぼらなくてもテレビ番組は顕著にその傾向を表しています。今では規制規制とうるさくなってしまったので昔のような本当にこんなことやっていいの?大丈夫?みたいなものはすっかり影をひそめました。
20年30年前のテレビ番組がおもしろかったという印象が私は強いのですが、この場面でこんなことする?みたいなのが多かったからだと思います。今のテレビ番組、特にバラエティーに関しては既定路線があるかのように流れていくのでまったく見なくなりましたね。
生活が苦しいといっても昔ほどではない
生活水準においても戦後からの高度成長期を経て今ではまったく違う暮らしになっています。現代の人に明治・大正・昭和初期の暮らしに戻れますか?と聞いても絶対に戻りたくないと言うはずですよね。当時は当たり前であっても一度便利な生活を覚えてしまうととても昔には戻れないでしょう。
正直にいって私は今後はそれほど生活水準が上がらなくてもいいと感じています。これほどまでに便利に暮らせているのですから大満足です。普段当たり前のことに関しては特に何も感じることはありませんがこういった映像をみるとしみじみとありがたみを感じてしまいます。
人生で一度は信念をもった行動をしてみたい
自由に生きることができる時代になったけど信念ということに関して言えば、昔の人間の方が強く持っていたんじゃないでしょうか。昔は信念をもってやっていかなければならなかったということもありますが、選択肢も少なかったので集中して取り組むことができたように思います。
しかし現代では何でもできるし、やれることも昔に比べるとはるかに増えています。つまり選択肢が多すぎて何を信念をもってすればいいのかわからない人が多いように感じます。いい意味でいえば昔はレールは少ないけど熱中できる人生を歩むことが容易だった時代だったのでしょう。
現代では何でもできるけど何もできないというトンチみたいなことになっている状況です。まどろみの中で生きているとでもいえばいいでしょうか。
せっかく何でもできる時代に生きているのですから、何か信念をもって取り組めることをしていきたいものです。
コメント
何かにつけて時代が悪い、日本社会が悪いっていう奴がいた気がするけど、きちんと知ったうえで比較したら結局現代も日本も最高なんやと思うよw
「海賊と呼ばれた男」は録画だけして見てないから内容知らんけど、タイトルに違和感あるわあ。サラリーマンつかまえて「サラリーマンと呼ばれた男」って呼ぶようなもんとちゃうの?
プライアさん
良い面と悪い面のどちらをクローズアップするかで見方は全く違ったものになりますよね。
何だかんだ言っても今の日本はとてもいい国だと思います。
タイトルは多少煽りはあるのかもしれんけど、映画をみたら特に違和感はなかったなあ。
私的にはとてもいい作品だったと思ってる。
批判が行き過ぎて息苦しい感じもしないではないが、北朝鮮みたいに批判すらできないのはもっとまずいし
批判が弱者から強者にしか認められない風潮を変えればもっと良くなるようには思うけど
deefeさん
批判というか良くしようとする意見が出やすい環境でいることは大事だと思いますが、見方が変われば良し悪しも変わってくるので何だか難しいかなあ。
なかなか動機で批判の良しあしを判断するのは難しいと言うか、すべての批判は一応よくしたいと言う建前で行われるもので、そこで振り分けようと思うと結局封殺になってしまうように思う。
結局雰囲気悪くなろうが喧嘩になろうががちがちやり合うしかないのではないかというのが結論じゃないだろうか?
deefeさん
批判というか意見というのは、受け取る側によって良くもあり悪くもあるのが通常ですよね。
だから、言われるようにがちでやり合うしかないと私も思いますが、現実にはその労力を惜しまない人はほとんどいないと考えています。
結局のところ批判があっても、何も変わらない現状がずっと続いていくのではないでしょうか。
もちろん多少の変化は起こるでしょうが。