インドア派、キャンピングカーと旅に出る
くつろぎだけでなく冒険にも対応キャンピングカーで、国内各地を訪れ気ままな滞在を楽しむ旅が中高年の間に広がっている。行動に時間制約がないうえ、自宅にいる感覚のまま、道があればどんな場所にも出かけられる。全国の「道の駅」や鉄道会社などは駐車場を用意し、需要を喚起し始めた。保有台数も増加しており、一つの余暇スタイルとして定着しそうだ。
キャンピングカー旅の朝は早い。3月22日午前6時、東京都内。講演活動などゆったり旅の普及に取り組む彩羽森(さいばしん)さん(ペンネーム、60)のキャンピングカーに記者が同乗した。彩羽さんのキャンピングカーは、トヨタの専用車体カムロードを基に改装されている。定員は7人で車内にはガスコンロや蛇口、トイレを完備。5人まで就寝できる広さで、まさしく動く家だ。「電車のように時刻表に縛られない利点を生かしたくて、出発はいつも早朝」と笑顔の彩羽さん。
車を走らせること2時間で群馬県太田市の「道の駅おおた」に到着。直売所には栽培面積日本一を誇るヤマトイモなどの新鮮な野菜や、名物の太田焼きそばが並ぶ。彩羽さんは地元名産の日本酒を2本手に取り、レジへ。「地酒を選ぶのが旅の醍醐味」と満足げだ。
通常の旅行に比べ、宿代が要らないので安く楽しめる。彩羽さんは「浮いた分で土産を買い過ぎて費用が変わらなくなることもある」と笑う。
道の駅おおたには、キャンピングカー向け駐車場「RVパーク」が整備されている。RVパークでは、使用料を払えば電源や水道、ゴミ処理サービスが受けられる。費用は1000~2000円程度。電源などは別途、使用量に応じて料金が必要な場合もある。RVパークは2012年に第1号が山口県萩市に登場、全国80カ所以上に広がっている。彩羽さんもパークなどを使いながら、犬型ロボット「AIBO」と月に3回は旅をする。キャンピングカー好きの中高年夫婦などが集まるクラブへも参加。「現地で仲良くなることも多い」という。
お気に入りは長野県の八ケ岳での天体観測だ。車なので重装備は不要。降るような星を眺め「寒くなったらいつでも車でくつろげるから」と彩羽さん。大自然など非日常に触れ冒険心を満たしながらも、普段の生活もすぐそばにある。そんな気軽さが魅力のようだ。
車でのキャンパーが増えることで、以前から道の駅などの施設では利用者によるゴミの放置や発電機の騒音、アイドリング駐車などが問題視され、トラブルになることもあった。だが、専用駐車場では「氏名や住所を届けて使うので責任感が生まれる」と彩羽さん。「整備が進むにつれ苦情が減りつつある」(日本RV協会の矢久保達也事務局長)
RVパークを導入した施設にもメリットはある。道の駅おおたを運営するNPO法人の長正祐理事長は「16年は108台が利用。リピーターも増え、口コミによる町の魅力発信にもつながる」と期待する。
鉄道との相乗効果を見込む鉄道会社も、整備に乗り出した。茨城県ひたちなか市を走るひたちなか海浜鉄道の沿線には、同社が整備を進めたものも含めて計4カ所の駐車場がある。「パーク&ライドの旅が増えれば」と吉田千秋社長。駅近くに車をとめ、電車で目的地まで行き、再び電車で帰って車に泊まる。
4カ所の駐車場のひとつ「RVパークあじがうら」があるのは、民宿の敷地内。民宿を営む小池伸秋さんは「昨年は前年比35台増の200台が利用。売り上げの約1割を占める」という。「食事は民宿でしたいというお客さんや、奥さんだけは宿に泊まる夫婦もいる。RVパークが本業も引っ張っている」と驚く。
愛好家組織を運営するくるま旅クラブ(東京・北)の高橋宣行社長は「キャンピングカーは究極のインドア。家ごと持って行く感じで、旅先でのストレスや緊張もなく、ゆっくりくつろげるのが中高年世代には魅力的」と分析する。平均的な旅行期間は3日間程度で欧米の数週間~数カ月の旅行とは差があるが、道中の発見を楽しめる気ままな旅は広がりそうだ。
yahooニュースより
キャンピングカーで全国を旅することが憧れであった時期があります。昔のキャンピングカーといえば大きな車体のものしかなかったんだけど今では軽四をベースにしたものもあるんです。
お値段も本格的なキャンピングカーよりもかなり抑えられているのでいいなと思いました。こんな軽四キャンピングカーで全国に旅に出るなんて想像するとわくわくしちゃいますね。キャンピングカーのいいところは宿泊代がかからないことです。
旅行で宿泊代がかからなければかなり節約できるのでありがたいです。旅行時に宿泊って料理目当てなら別ですが我が家はほとんどビジネスホテルに泊まることが多いのでただ寝るだけなのです。
キャンピングカーを止めるところにもよるんだろうけど車で寝るってことにちょっとした不安はありますね。慣れちゃえばあまり感じないのかもしれないけれど。
昔は憧れていた時期もあったけど今ではあまりそういう気持ちもなくなってしまいました。やっぱり若かったから活動的だったのかなあ?それに維持費も高くつきそうだしね。
yahooニュースをみてちょっとだけ懐かしくなりました。
コメント
> やっぱり若かったから活動的だったのかなあ?それに維持費も高くつきそうだしね。
さんざ語って来た挙句、最後急に現実的で渇いた文章で〆るんやめなさいz
昔は野宿とかキャンプとか、夜を屋外で過ごすこと自体がテンション上がったけど、今は何かしんどく感じちゃうよね。歳かいのう。。
プライアさん
年齢とともに意欲も薄れていくもんなんよな。
そう考えると若い時はたしかに何やっても楽しかった感じがする。
キャンピングカーの旅、楽しそうですが真冬、真夏が辛そうですね。
真冬は布団をしぬほど重ねて何とかするとして、真夏の暑さは・・・。
やっぱり金持ちの道楽なイメージがあります。
パンダックさん
気候のいい時期限定になりますよね。
維持費もそうだけど旅行中もかなりお金はかかると思います。
改造ハイエースで全国回りたかったです。
独身ならやったろうな。
賃貸も契約しないから生活コストは激減。
夏は北海道、冬は沖縄、の生活も可能。
招き猫の右手さん
私も独身ならしてたと思います。
楽しいんだろうなと思いますが、やっぱり年齢による体力減は感じずにはいられません。