先日独立FPによる「家計改善&貯蓄力アップセミナー」があったので参加してきました。定員15名でしたが参加者は8名(女性7名・男性1名)でした。
内容は割愛しますがそうだなあと思う所もあればそれは違うんじゃないと思える所もあり可もなく不可もなくといった感じでした。
セミナータイトルの「家計改善&貯蓄力アップセミナー」を期待して参加した人はかなり失望というか何か違うと感じたかもしれません。
ライフプランの作成やキャッシュフローがどうなっているか、医療保険や生命保険について、iDeCoやNISAについて等があったのですが2時間という枠ではさわりしかできません。
当然もっと聞きたい方は個別相談でというお決まりの流れですね。でもこれは仕方がないと思うんですよね。やっぱり個々に状況が違いますし、限られた時間で綿密なことはできないと思います。
だから「お金を増やす考え方」みたいなタイトルだったら良かったと感じます。
私もある程度は節約できていると思うのですが私が知らない節約方法や家計改善につながる知識があるかなと思って参加しましたが残念ながらそういうのはありませんでした。
そこで私がこういったセミナーをするならどういった工程が良いのか考えてみました。セミナータイトルは「お金の勉強ってどうすればいいの?」です。
お金の勉強ってどうすればいいの?
第一部 お金は本当に必要ですか?
現代で生活していくのにお金は必要なもので切っては切れないものです。そんな当たり前のことを聞くのはなぜか?
では質問を変えてみましょう。
あなたにとって必要なお金はどのぐらいですか?
そのお金はいつ必要なのでしょうか?
そしてそのお金を貯めるにはどうすればいいですか?
お金について勉強したことがない人がほとんどの日本でこれらの質問にきちんと答えることができる人はほぼいないと思います。
例えば私ならこんな感じになります。
あなたにとって必要なお金はどのぐらいですか?
→5000万
そのお金はいつまでに必要なのでしょうか?
→55歳(残り6年)
そしてそのお金を貯めるにはどうすればいいですか?
→生活費≒労働収入・資産運用
ちょっとは具体的になりましたかね。このたった3つの質問に答えられなければ何からはじめていいかなんてまるでわからないでしょう。
私は人生後半戦に入っていて仕事も第一線から退いています。セミリタイアという生き方を選んだのでその為にはある程度お金の勉強はしてきたつもりです。
私がセミリタイアという生き方を目指してお金のことを本格的に勉強をはじめたのは10年ぐらい前だったと思います。40歳ぐらいですね。そして45歳でセミリタイアしました。
それまではお金はあった方が良いとはもちろん考えていましたが、お金を使わなかったから自然に増えていたという感じです。意図的にお金を増やすそして守ることを意識したのは40歳以降ですね。
だから漠然とですが多くの20代・30代の方はお金について真剣に勉強することなんてないだろうと思います。
先ほど3つの質問を出しましたがその前段階としてもっとも重要な「何の為にお金が必要なのか?」という視点です。
私のようにただ漠然とお金はあった方がいいなという考えよりも明確に自分の目標があった方がお金を貯めるモチベーションもあがり継続できるでしょう。
その為に必要なのがライフプランなんですね。
置かれている状況が独身なのか夫婦のみなのか子供がいるのか等いろんなシチュエーションが考えられまよね。独身の人は数年後に結婚するかもしれない、夫婦のみの人は子供ができるかもしれない、そういった出来事を想定して作っていくのがライフプランです。
自分がどうやって生きていきたいのか、そしてその生き方に必要なお金はいつどれぐらいなのかを考えていくことがお金を貯める第一歩ではないでしょうか。
一度ライフプランをを作っておくと変更するにしても微調整で済むようになるのでいいですよ。
さあ、あなたもライフプランを作成してみましょう!(基本的なライフプラン表の配布)
ここまでの質疑応答の時間をもうけます。
第二部 家計改善 お金の貯め方教えます
ライフプランを作成してみてどうだったでしょうか?
おそらく全然足りない、やばいどうしようって感じた方は多いのではないでしょうか。でも20代・30代の方ならまだまだ大丈夫です。40代・50代の方はちょっと頑張らないといけないかもしれません。
ライフプランを作成してわかったのは案外お金って必要なんだなってことじゃないですか?そしてそのお金を貯めるには少しずつでもはじめておかないと一気にはとてもじゃないけどできないということだと思います。
お金を貯める方法は3つあるんですけど、わかる方はいるでしょうか?
1 収入を増やす
2 支出を減らす
3 資産運用
お金を貯める方法は上記の1~3になります。
収入を増やすのは副業などもありすがかなり難しいかもしれません。向き不向きもありますし仕事をしながらやるには時間も必要ですからね。
資産運用は「第三部 資産運用 お金に働いてもらおう」で解説するのでここでは割愛します。
残りは「支出を減らす」ということなんですけど、支出を減らしてたらお金が貯まるというのはこういうことです。
給料20万 生活費18万 残り2万
この場合は2万ずつしかお金は貯まっていきませんが生活費(支出)を15万とすると5万ずつお金は貯まっていきますよね。
つまり給料(収入)は増えなくてもお金は貯まっていくというわけです。
お金を貯める為になぜ支出をピックアップするかというと唯一自分でコントロールできる部分だからです。収入や資産運用はどしても自分でコントロールできない部分があるので不安定さが残ります。
支出を減らすといってもどうやって減らしていいかわからないという方もたくさんいると思います。支出を減らすには家計がどのようになっているのかを知るのが一番の近道です。
第一部で作成してもらったライフプランは数十年という長いスパンですが今回は家計を把握するために家計簿をつけることをおすすめします。(基本的な家計簿シートを配布)
まずは己を知ることが大切です。無駄なお金なんて使ったことないよという方も家計簿をつけることで、これ無駄だったかな、もうちょっと節約できたかなと感じる支出もあるかもしれません。
家計簿をつけはじめるとこの支出要らないなあと思うところは少なくしていけると思いますが支出を減らすと効果的な3つのことを紹介しておきます。(このセミナーって3つのこと多いな(笑))
・住居費
・保険(医療保険・生命保険)
・通信費(主にスマートフォン利用料金)
これら3つのことを見直すだけで支出を大きく削減できるのではないでしょうか?
住居費は大きな支出になりますから抑えれるだけ抑えた方がいいのですがご自身の環境にあった費用は必要ですから個人個人大きく分かれるところだと思います。
保険についてはおそらく多くの方が保険料を払い過ぎている場合が多いので自分にどんな保証が必要なのかを見極めることが大切です。特に公的保険である健康保険の高額療養費制度や年金保険の遺族年金制度については勉強しておきましょう。
自動車の任意保険と個人賠償責任保険(自動車保険の特約としてつけれる場合が多い・単独で契約できるものもあります)は必須だと考えていますが、これ以外の保険はケースバイケースで考えましょう。
通信費については格安SIMというのがあるのでdocomo・au・ソフトバンクといった大手キャリアから乗り換えることで大幅に削減することができます。
節約や無駄な支出の削減をすることにより家計は大きく改善していくことになります。家計が改善していくのはもちろん良いことなのですがここでの大きな成果は家計改善のプロセスを学ぶことにより一生使える知識を身に着けたことです。
家計簿をつけ支出を削減していくことで残りのお金に余裕が出てくることになります。そこで資産運用の登場ということになりますね。
ここまでの質疑応答の時間をもうけます。
第三部 資産運用 お金に働いてもらおう
みなさんはお金を増やしていく(資産形成)公式があるのを知っていますか?
資産形成=(収入—支出)+(資産×運用利回り)
こういうの見たことありますか?
より多い収入を得てより少ない支出でより高い運用利回りをすることでお金は増えていくことになります。
現実にはそうそううまくいくわけではありませんがこういうのが理想だよねっていうことですね。
第三部では資産運用(お金に働いてもらう)についてお話しします。資産運用といってもみなさんがしている貯金もそのひとつになります。
昔と違って貯金の利率はかなり下がってしまって魅力的ではなくなっていますよね。そこで資産を運用していこうということです。
資産(お金)を運用(働いてもらう)するという考え方はまだまだ一般的ではないかもしれませんがこれからの時代には必須と言えるかもしれません。
資産運用とひとことにいってもたくさんあるのでここでは割愛しますが、お得な制度があることは知っておいた方がいいですね。
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・NISA(つみたてNISA含む)
メリット・デメリットはありますがこれら2つはお得な制度となる可能性が高いのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
・ふるさと納税
ふるさと納税は聞いたことがある方が多いでしょう。
・節税
ふるさと納税も節税のひとつですがサラリーマンで一般的なのは医療保険や生命保険、個人年金保険、医療費、住宅ローン控除などですね。上記で紹介したiDeCo(個人型確定拠出年金)も対象となります。
こういった制度を知っておくことで資産運用を優位に進めていくことができます。
資産運用においては時間はひとつの武器となりますのでできるだけ早く始めた方がいいと思われます。
ここまでの質疑応答の時間をもうけます。
お金の勉強は自分の将来の為に早めにしておこう!
お金の勉強はいつからでもできますができることなら早くから勉強して実践した方が後々楽になります。
ひとつひとつの積み重ねは小さいものかもしれませんが長い時間の経過とともに大きなものとなっていきます。
お金の知識というのは知っている人と知らない人とでは雲泥の差が出てきます。
当セミナーを受講された方はお金を増やしたいけど、どうしたらいいのかわからないという人が多いでしょう。
お金の勉強のきっかけというのはそうそう訪れるものではありませんから、この機会にぜひ真剣に向き合ってもらえると嬉しいです。
あとがき
みなさま、「お金の勉強はどうすればいいの?」セミナーに参加いただきありがとうございます。
普段はお金のことを話す機会はそうそうないでしょう。
もっとお金のことを話してみたいと思った方はぜひ個別相談にお申込みください。あなたとあなたの家族にとって最適なライフプランを探していきましょう。
それではお申込みをお待ちしております。
※このセミナーは架空のものですのであしからず(^^♪
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