人生100年時代の年金戦略を読んで・・・




セミリタイア生活において資産額が十分にある場合はいいのですが、そうでない場合は年金を当てにしたいという気持ちが少なからずあります。そこで読んでみたいと思える年金関係の書籍があったので読んでみました。




人生100年時代の年金戦略

素直な感想として年金についての要点がまとめられていて読みやすかったです。年金のことをちょっと知りたいな、勉強したいなと考えているときに読んでみるといいですね。

私が気になった部分をピックアップしてみたいと思います。

なお記事内容は「人生100年時代の年金戦略」の引用を含みます。

年金受給世代のピークは2040年

若者は年金なんて払っても払い損になるという論調がありますが、その理由のひとつに少子高齢化により受け取る側(老人)よりも支える側(若者)の人間が少なくなるというのがあります。現状をみるとたしかにそうなんですけど、人間は必ず死ぬわけですからどこかでピークを迎えるはずと感じていました。それが2040年頃みたいです。

年金報道をみると若者は損をするという議論ばかりですが受給世代が減少していくというニュースはみたことがありません。

つまり少子高齢化といえど受け取る側も減少していくことを考えれば、そう悪い結果にはならないのではないでしょうか。また子供がどんどん増えて逆転現象が起きるかもしれません。

年金制度の要点

悪く言われることが多い年金制度ですが私はすぐれた保険商品であると考えています。そう年金、年金と呼ばれますが国民年金保険という保険商品なんですよね。保険商品ということを考えれば支払った分の元が取れないということも理解できるのではないでしょうか。

原則65歳から受給

原則65歳から受給となりますが60~70歳の期間で受給は可能です。60歳で受給した場合は30%減、70歳で受給した場合は42%増となります。ちなみに70歳で受給した場合は65歳から受給した時と同じになるのは81歳です。

70歳以降はずっと42%増の年金を受給することができますが自分がどれぐらい生きるのかわからないので何とも微妙だと感じます。

国民年金は年間約80万

国民年金保険料を40年支払った場合は年間約80万(月約6.5万)を受給することができます。会社員や公務員の方はこれにプラス厚生年金が加わります。なお受給の時には国民年金は基礎年金と名前を変えるので注意しましょう。名前を変える理由がよくわかりませんが。

国民年金保険料と厚生年金保険料の内訳

国民年金保険料の半分は税金、厚生年金保険料の半分は事業主負担となっています。仮に国民年金保険料を免除申請せずに未払いしている場合は税金が使われていることから必ず損していることになります。

公的年金による保証内容

公的年金は主に4つのリスクに対応しています。

長生きリスク→死ぬまで年金受給が可能

ケガや病気で働けなくなるリスク→障害年金

一家の大黒柱が亡くなるリスク→遺族年金

インフレリスク→物価が上がれば年金もある程度上がる

保険商品と考えると総合的に保障されているように思います。

年金と税

公的年金は税法上雑所得として扱われます。

国税庁:高齢者と税(年金と税)https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/03_1.htm

詳細は国税庁のページを見てもらえればわかりますが、公的年金控除額は60~65歳未満の場合は70万、65歳以上の場合は120万となります。

私の現在の年金定期便では年額約90万なので今後もたいしてプラスされないことを考えると非課税になりそうです。ここまでは所得税の話ですが住民税についても考えておいた方がいいです。

住民税非課税ぎりぎりの所得になるならば、あえて繰り上げ受給を選択しても良い場合もあるでしょう。住民税非課税の場合は国民健康保険料が減免される、通常3割負担の治療費が1割になるからです。

人生100年時代の年金戦略を読み終えて

本書の中では年金は繰り下げ受給(金額が増加される)をすすめている記述が多いのですが、ここはやはりケースバイケースとしか言いようがないでしょう。年金額が多いに越したことはありませんが自分の健康状態や資産状況を加味すると繰り下げ受給がベストとは言い切れないと思います。

おまけ:夫婦二人子供なしの遺族年金について

遺族年金は家族の形でかなり差があるのですが本書に遺族年金がもらえるもらえないの簡易表が掲載されていました。その表を見る限り夫婦二人子供なしの夫が第三号被保険者の場合は遺族基礎年金・遺族厚生年金ともに支給されないとなっていたのです。

遺族基礎年金は子供がいない場合は出ないので問題ないですが、遺族厚生年金も出ないとなると厳しいなと思いました。

このことをツイートすると次のような見解をいただきました。

その後、年金事務所に電話確認を行いました。要点をまとめると次のようにお返事をいただきました。

国民年金と厚生年金の合算加入月が300か月(25年)以上ある場合は遺族厚生年金が厚生年金加入月に応じて支給される。ただし男性が受給する場合は55歳以上65歳未満であること。

女性が受給する場合は何歳以上という縛りはありません。男性は働きなさいよということなんでしょうね。

コメント

  1. 山中 一人 より:

    遺族年金程、THE昭和脳の制度はありませんよね。

    しかし、こんなに著しい男性差別については、男女平等を声高に叫ぶ人たちはダンマリなんですよねぇ・・・

    家計的な意味でも、お互い、とにかく奥さんには元気で長生きして貰いたいですよねw

    • 山中一人さん
      差別や平等を叫ぶ人たちは自分の周りのことだけにしか興味がないですからね。
      そもそも差別や平等ってある場面ではあって当然だし、ある場面ではなくて当然なので自分が有利な方にいけばいいだけのような気がします。

      まあ有利な方に行けない場合もあるんですがそういうのはもはや運命というかどうしようもないかな。

  2. AE86 より:

    年金制度については確かに間違った宣伝が伝わっていますね。
    今後、支給額が減額されたり保険料が値上げされたりする可能性はありますが、”長生き保険”と考えると、こんな効率的な保険制度はありません。
    なんといっても、国民年金にしても厚生年金にしても、”自己負担が半額”という制度はありえません。残りの半額は、税金や事業主なんですから。普通は全額自己負担です。
    ”年金制度があぶない”という煽りのニュースをみるたびに残念な気持ちになります。
    仮に社会保険料を免除して自分で運用しながら老後資金を形成できるか、というとそれは殆どの人が無理だと思います。下流老人が量産されるだけですね。

    • AE86さん
      不安ばかりをつのるニュースが多いですが、60歳までサラリーマンする人は年金だけでもかなりの額になると思うんですよね。
      投資をしない人は年金+貯金で老後はいけなくもないかなと感じることもあります。

      早期リタイアという生き方は極少モデルなので参考にはなりませんね(笑)