2021年2月8日の日経平均株価の終値は2万9388円でした。この数字は1990年8月以来の30年ぶりのようです。

チャートは2021年2月9日の午前中のものです。昨年3月のコロナショックで2万円を割り込んだ時に誰がこの状況を予測できたでしょうか。1年弱で1万円以上回復していることになります。
個別株で売買を繰り返して利益を出すスタイルの場合は現在はものすごくやりすい相場だと思います。まさに買ったら利益が出るという感じですね。結果的にコロナショック以後はトレンドフォローの投資をしておけば利益を順調に伸ばせました。
インデックス投資をしている場合も同じですね。もっとも悪い取引だったのはコロナショックで売り払いその後市場に参加しなかった、できなかった投資家です。
その時に退場してしまった投資家は今何を思うでしょうか。株価すら見ていないかもしれませんがこれだけニュースで報道されるとその情報をシャットダウンすることはできないでしょうから気になりますよね。
この株高に乗じて再び投資をはじめるかもしれません。しかし本当にそれでいいのでしょうか?投資スタイルは様々ですから何が正しいというものはありません。
ただ株式投資をして資産形成するのであれば株式市場に粘り強く留まることが必須の条件だと考えています。
株式トレードのようにポジションがある時とない時があるのは構いませんが相場観察はしているでしょう。一度退場してほとんど株式相場を見ない状態からこの株高で戻ってきてもなかなかうまく行かないのではないでしょうか。
私も経験がありますが一度大きく損失を出してしまうとどうしても取り返したくなります。現在の相場であれば利益を出せる可能性はかなり高いと考えていますが短期的なものになるのではと感じます。
ギャンブルのように一時的にお金を増やすのだったら株式投資をやったりやらなかったりというのもありだと思います。でも「やる時」と「やらない時」の判断ってできますかね?
もしそれができるのであればコロナショックのような相場で退場することもなかったはずです。
資産形成という比較的長い時間をかけて株式投資に向き合う場合はとにかく損をしないことが大前提です。言い換えれば損をしなければ資産形成することはそんなに難しくないと考えています。
特にインデックス投資の場合は右肩上がりを想定している投資方法なので長い目で見れば現在の価格は将来の価格よりも低いはずです。
ここ数日ツイッターやブログで個別株をしている人や仮想通貨をしている人の爆益報告があります。これを見てインデックスファンドの売却を考えている人はよく考えてみて欲しいことがあります。
それは「インデックスファンドを売却する理由」です。
これが株高に乗じて含み益が大きくなってきたので少し売却した方がいいかなというものであれば売却する動機としては弱いです。
他方、無リスク資産とリスク資産の目標比率が乖離しすぎてきたから売却するというものであれば問題ないと思います。
何が違うかというと、相場の状況に応じて対応するのとあらかじめ決められたルールにおいて判断するかの違いですね。
前者の判断を臨機応変にできるのなら株式トレーダーとしての素質があると思いますが多くの人はそうではないでしょう。
個別株の株式トレードやインデックス投資のバイアンドホールドなど投資方法は様々ですが自分の投資方法にあった行動をとならければいずれ株式投資から退場することになるかもしれません。

日経平均株価はまだ最高値を更新していませんがS&P500は史上最高値を更新しています。日本株だけでなく米国株も好調なのでこちらも買えば利益が出るという相場ですね。
日米の株価が好調ですがここからあなたはどういった戦略を立てて実行していくでしょうか?
この勢いに乗じてどんどん投資額をアップするのもひとつだし、一旦利益確定するのもひとつでしょう。
投資において正解はありません。もし正解があるとすればそれは自分が決めたことだけだと思います。
私は株式投資を15年ほどしかしていませんが、いろいろと勉強した結果わかったのは短期的に株価がどうなるかなんてわからないということです。
先進国株式インデックスのようなものは長期的には人間の欲望がある限り上昇していくと信じていますが短期的には暴落といった場面もあるでしょう。
この株高を機に投資額をアップして大きな利益を目指していくのもありだとは思いますが私は徹底的に守りに入っていきたいと考えています。
先ほども言ったように短期的に株価がどうなるかなんてわからないので、とにかく損を出さないことを念頭におくと私の場合は守りに入るのは妥当な判断だと思うんですよね。
個々に状況が違いますので戦略も違ってくるのが当然です。この株高の今、自分の投資を見直すことはいい機会だと思います。
さあ、あなたは攻めますか?それとも守りますか?
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