原作は東野圭吾「人魚の眠る家」の同タイトルの映画です。
人魚の眠る家の簡単なあらすじ
プールで事故にあった幼い女の子が脳死状態となります。医学的には回復する見込みがないと言われる状態で延命治療を続けるか、脳死判定を受けて法的な死を受けるかという選択をせまられますが母親は延命治療を選択。
治療を続ける中、最新の科学技術を使い電気進行で女の子の体を動かすことであたかも生きていると錯覚してしまう母親と周りの人間との間にギャップが生まれます。
脳死とは人間が死んだということになるんだろうか?
原作は読んでいましたがやはり映像化されるといろいろと思うことがありました。
一人の人間の面倒をみるということは心身共に疲労する
まず感じたのはこれです。映画では篠原涼子が母親役だったのですが在宅医療の大変さを垣間見た気がしました。映画では娘の面倒をみるのですが、寿命が延びている今だと親の面倒をみたりする場合も多かったりしますよね。
いろいろな状態があると思うのですがとにかく一人の人間の面倒をみるというのは心身共に疲労しすぎると感じました。私は父親は他界していて母親のみですが自分で生活できなければ施設に入るということで話し合っています。
脳死は人間の死なのか?
体は正常に機能していて脳だけが死んでいる状態が脳死というみたいです。法律上は脳死判定を受けて脳死と判断されればその人間は死んだ者として扱われるようですね。
映画のやりとりの一コマで脳死の人間を殺しても殺人罪には値しないのではないか?というのがありました。実際このような場合にどのような判断が下されるかわかりませんが脳死といっても心臓が動いている状態の人間の生命を奪うことは殺人のような気がします。
人魚の眠る家をみての感想
脳死状態の人間をめぐり周りの人間もすべて巻き込んでしまうという展開でしたが実際にも脳死といわず介護や問題のある人間がいるとどうしても巻き込まれてしまいますよね。特に親しければ親しいほど巻き込まれてしまうでしょう。
ただ人間にはそれぞれの人生があるので自分の人生を犠牲にしてまでも関与するかは疑問に感じることがあります。この辺は今まで生きてきた時間でコミュニケーションをどれだけ取れていたかに寄与すると考えています。
自分の子供だったらいざ知らず、親や親族の場合はある程度の割きりは必要かなと思いますね。
年齢を重ねてくるとどうしても体にガタが来ますが、程々の健康と程々のお金があって普通に生活できれば幸せなんだなあと改めて感じました。
コメント
自分は、映画館で観てきました。松坂慶子扮する祖母が自分を責めるシーンがとても切なく、つい泣いてしまいました。
自分個人としては、脳死は人の死派ですが、たぶんウェットな日本では少数派なんでしょうね。
そして、日本では自分のような考え方をする人間は心が無いと言われるみたいで、正直なんだかなぁと思ってしまいます。
山中一人さん
私も脳死は人の死だと思います。脳死ではありませんが自分の意思がはっきりしない状態(ボケとか)も人生を終えていい時だと感じます。
劇場で見たけど、これは泣いたわあ。
常識人で考え方も柔軟そうな主人公が、徐々に狂気としか思えない行動・・・
大切な子を失った気持ちってこうも人を歪めてエゴに走らせるのかって衝撃やった。
ってか篠原涼子の演技はいつ見ても泣く。SUNNYも、嫌がらせ弁当も、号泣もの。
この人の映画は必ず見に行くことに決めてる。
プライアさん
自分の子供だったら尚更エゴに走るのを加速させるのは分かる気がする。
SUNNYは何となくタイミングを逃してみてないから、今度みてみようと思います。