長期投資ってどのぐらいの期間ですかね?
私は最低15年以上だと考えていますがこれでも短いと捉える人もいるでしょう。最近では素晴らしい投資商品が出てきたので続けやすくなってきていますし2024年からはじまる新NISA制度も長期投資を後押ししていると感じます。
しかし投資を長く続けることができるのは数少ないという情報もあります。これには目先の利益に飛びついてすぐに売却してしまう、相場環境が悪くなり含み損に我慢できなくなり売却してしまうといったことがあると思います。
資産を形成していくのに長期投資は必須だと考えていますが投資家の多くは途中で離脱することがあるのは「腹落ち」した投資ができていないからだと考えています。
今回は「腹落ちした投資」をするにはどうすればいいのかについて書いていきます。
投資でリターンを得るにはキャピタルゲインとインカムゲインがあるけどどっちがいい?
キャピタルゲインは安く買って高く売るなどの売買益のことでインカムゲインは配当などのことですがどちらがリターンに貢献するかというと当たり前ですがどちらも貢献します。
インデックス投資では分配金を出さない投資信託が主流ですがインカムゲインである配当も基準価額に組み込まれています。こういった投資信託では配当金という目に見える形ではありませんがきちんと反映されているということですね。
投資でリターンを得るためにはキャピタルゲインとインカムゲインを含めたトータルリターンが重要ですからどちらかに絞る必要はないと考えています。
トータルリターンを良くするためには税コストをできるだけ先延ばしにする
配当再投資は税金を一度納めなくてはならないので効率が悪いと言われることがありますよね。これは同じ投資対象であれば間違いありませんが比較対象が違うものになるとまったく意味をなしません。
インデックス投資の投資信託と個別株を比較すること自体に無理がありますから巷で言われている税金コストの損得はこの場合には当てはまらないですね。
とはいえ税金を繰り延べることでパフォーマンスを引き上げることは事実です。だから資産規模を拡大していく場合には基本的には税金を先送りにした方がいいということになります。
このほかに手数料もパフォーマンスに影響しますが最近では売買手数料がかからない投資信託が増えている、個別株も1日100万円以内の取引なら無料といった具合になっているのでそれほど気にすることはないでしょう。
株式投資で利益を出すために抑えておきたい理論はトータルリターンと税コストです。(もちろん他にももっとたくさん気を付けておきたいことはありますが絞っていくとこの2点になると思います)
トータルリターンを最大化して税コストを最小化することを心がけると自ずと方針は決まってくるでしょう。
揺さぶられる感情
理論を知識武装しても感情がついていかないこともよくあります。配当は税金を一度納めるから効率が悪いとわかっていても目の前にちゃりんとお金が入ってくるとうれしいものですよね。また自分が決めたリスク許容度通りにしていても相場の急変で含み損が毎日拡大してくると不安になりいわゆるろうばい売りをしてしまうかもしれません。
理論的なことはほぼ不変みたいな感じで捉えることもできますが感情は常に揺れ動いていますからうまく付き合わないと長期投資を続けることができないでしょう。
揺れる感情との付き合い方
感情を一定に保つことは不可能ですからうまく付き合っていくしかありません。その為には自分がどんな投資スタイルを好むのかを認識することが大前提となります。
資産規模拡大を優先したいのでキャッシュフロー(配当金など)はいらないとかちょっとは配当金や株主優待を楽しみたいとかあると思うんですよね。またインデックス投資は面白みを感じないので個別株のみで資産運用していきたいというのもあるでしょう。
これはある程度いろんなことをしないとわからないことでもありますが、自分の心地が良い投資スタイルを見つけることが長期投資をする上で必須となることは間違いありません。
私の行きついた投資スタイル
私の投資歴は20年になりますが過去にはいろんなことをしてきました。今から考えるとなんて馬鹿な事をしてきたのかと思わないこともありませんがなんとか運良くここまでこれたという感じです。
最終的には資産規模拡大を目指すインデックス投資と日々の生活に彩を加える日本個別株投資(配当・株主優待)に落ち着いています。
私にとってはこれが「腹落ちした投資」ということになりますね。
ちなみに腹落ちした投資かどうかはどうやって判断するのかというと下落局面になるとすぐにわかります。10%程度の下落でやばいよーと感じるのならまったく腹落ちできていないでしょう。
この場合は腹落ちというよりもっと前の段階で何かが間違っているんでしょうね。その「何か」は自分にしかわからないので答えを探し続けるしかありません。
感覚的なものになりますが直近高値から50%程度下落しても「こういうこともあるよね」と思うことができるならそれは腹落ちした投資ができていると言ってもいいと考えています。
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