老後資金が2000万足りないと金融庁が試算してから数ヶ月が経ちますが初期の過熱ぶりは収まったように感じます。私が見る限りツイッターでは穏便派と煽り立てる勢力とに二分されていたようでした。
実際に老後に2000万不足する人はどれぐらいいるでしょうか。また自分自身が2000万不足に該当しているのかどうか考えてから発言しているのか甚だ疑問があります。
老後資金というのは誰にでも関係あることですから、一度は真剣に考えてみてもいいかもしれませんね。
老後資金2000万不足のシミュレーション
金融庁の発表では夫婦二人の年金21万に対して26万の支出が見込まれており、1年間で60万、30年間で1800万不足という感じだったと思います。65歳から年金支給で95歳まで生きる計算ですね。
こういうのってモデルケースを作ってシミュレーションするんだろうけど、漠然としていまいちピンとこない人の方が多い気がするんですよね。
それに65歳から年金支給を想定していることを考えるとこれってかなり近々のことだと想像できます。私が65歳になるにはあと17年ありますから制度変更が行われる可能性も十分にあり得ます。
また支給額の21万もさらにピンときません。たぶんですがもっと減額されていると思うんですよね。最悪のシミュレーションをすると大混乱になるので回避したいんでしょうけど、現実味のあるものでないと意味がないと感じます。
そもそもこういったシミュレーションを大々的に公表することにも問題があるというか、無理がありすぎます。年金の形態は個々によって違うわけですからモデルケースをうまく設定するのが難しいです。
もしこういったシミュレーションをするのであれば、夫婦ともに40年間国民年金のみで試算すればいいんじゃないでしょうか。あとは何パターンかシミュレーションして発表するのが妥当でしょう。
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自分の価値観を探る
上記のように一般的な見解が自分に当てはまるようなことはそうそうありません。また老後という何十年後のことが正確にわかるわけでもないので考えすぎてもしょうがないでしょう。
しかし長年培ってきた価値観というのは変わりにくいものです。贅沢をするという価値観が身についていれば老後になっても贅沢をしやすくなります。節約するという価値観が身についていれば無意識に節約する行動になるでしょう。
ここで贅沢はダメだというつもりはありません。自分が贅沢であるという価値観を認識していれば対応の仕方もあるというものです。自分の価値観を認識しているのかどうかというのが老後貧乏になるのかどうかの分かれ目の要素のひとつでしょう。
一般的に20歳から60歳に向けてお金を稼ぐ量と60歳から100歳に向けてお金を稼ぐ量は前者の方が圧倒的に多いはずです。だから60歳の時点で知らず知らずのうちに浪費ばかりしてしまう状態だとお金を稼ぐ能力が下がっているのでリカバリーしづらくなりますよね。
老後だけでなくお金はいつも大事なものですが、お金よりも大事なものが自らの価値観だと考えています。この価値観をしっかりと認識することでいかようにも対策ができるからです。
自分の価値観を知り老後に向けて対策しよう
老後のお金の問題は時間があればあるほど、解決しやすくなります。当たり前ですが20代で対策するのと50代で対策するのでは方法も違えば価値観も違います。先ほども言いましたが価値観というのはそうそう変わるものではありません。
またお金の問題は単なる物量的なものなので案外何とかなるんじゃないかと楽観しています。冒頭の金融庁の試算の5万足りないというのも支給額のみで生活すればいいだけですからね。現実的には支給額が減額されることを見込んで準備していかなければなりません。
私は老後対策というのはお金よりも価値観と健康に重きをおくべきだと考えています。健康は言わずもがななので割愛しますが自分の価値観に合った人生というものは本当に幸せ度をアップしてくれると実感しています。
これはセミリタイアしてから実感していることです。セミリタイアをしたらしたでいろいろと不安なことがないわけではありませんが、私の価値観と合っていたので毎日が楽しいんですよね。だからサラリーマンを続けることが楽しいと感じるのであればそれはそれでいいでしょう。
放浪することが幸せだと感じる価値観であればそれも問題ありません。とにかく自分の価値観を認識して幸せ度があがるように行動を同期していくことを積み重ねることが大切だと思います。
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