私も妻も生命保険や医療保険には加入していません。生命保険についてはまったく要らない(自分が死んでから給付されるから)と考えていて医療保険についても高額医療費制度で対応しようと思っているからです。
生命保険の勧誘ってたしか新卒のときに受けた気がするのですがもう20年以上前のことになりますので今ではもっといい商品があるんじゃないかと思って説明を受けることにしました。
生命保険は時代に合わせて進化している
元熱血プロテニスプレイヤーのCMでおなじみの商品を説明してもらいました。どうやら一押しの商品らしくパンフレット冊子も30ページあり読み応えがあります。保障の部分ですが古い商品と違いきちんと今の時代に合わせたものになっているので安心できる設計でした。
この商品の特徴は入院した場合に領収書が発行されますがそれを元に保険料を請求する仕組みになっていることです。昔は医師に診断書を書いてもらって保険会社に送って給付されるようになっていたと思いますが領収書の点数によって給付されるようになっています。
参照:http://www.meijiyasuda.co.jp/find/ld/medicalstylef.html?mydtf001
例えば入院1日いくら、手術をしたらいくらという保険契約の場合は領収書の「入院料等」「手術」の欄に点数が入っていれば給付される金額がわかるようになっているということです。
また時代に合わせて保険も進化しているのですが医療自体が高度なものになってきており保証額も上がっている傾向にあります。つまり保証を手厚くすれば掛金もそれなりにお高くなるということですね。
生命保険には所得控除があります
一般的に生命保険会社が扱う商品としては生命保険、医療保険、個人年金があります。所得控除が適用されるのは一般生命、介護医療、個人年金なのでそれぞれ所得税では年間最大4万、住民税では年間最大2.8万控除されることになります。
生命保険、医療保険、個人年金が必要な人はこのような控除があることから加入してもいいかもしれませんね。それでは必要な人っていうのはどういう人なんでしょうか?
生命保険、医療保険に加入した方がいい人
生命保険は死亡時に支払われるものなので独身の方はほとんどいらないでしょう。よっぽど誰かにお金を残してあげたいと思っていれば別ですが基本はいらないはずです。
生命保険は小さなお子さんがいる場合は入っておいてもいいかもしれません。成人するまでの期間とかの限定商品がいいですね。
パンフレットを見ていて思ったのですが今の医療って望めばどこまでも治療してもらえるんですね。先進医療にはじまり保険外治療になるとどこまでも治療をすることができる感じです。ということで医療保険に加入した方がいい人はとことん治療したい人だと考えます。
とことん治療する場合はかなりのお金が必要になるので保険に入っておいた方がいいです。ただ病気になるという不幸の宝くじに当選しなければなりません。
あと先進治療とかっこいい名前で勘違いされている人がいるかもしれないので念のためいっておくと先進治療を受けたからといっても病気が治るとは限りません。そもそも保険適用外の治療というのはすべてやってみたら治るかもという曖昧なものです。
治る可能性があると実証されていく治療法なら今後は徐々に保険適用になっていくはずです。保険とはそもそも預貯金で対応できない場合に加入するものなので預貯金がある人は加入しなくても問題ありません。
お客様に寄り添う仕事だったらもっと寄り添って
商品の説明を聞いている間に何度か出てきたのがこれです。
「お客様に寄り添う仕事」
その場ではもちろんやり過ごしましたが「お客様に寄り添う仕事」ってこんな古い勧誘方法いまだに使ってるの?と思ってしまいました。もし真剣に寄り添うなら保険の制度をきちんと説明してなおかつ保証が足りていない場合はおすすめの商品をすすめるべきでしょう。
私が気になった点は「高額医療費制度」の話がまったくでなかったことです。
参照:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150
高額医療費制度は公的な保険料を支払っている人ならすべての人が使える制度です。つまりこの制度以上に保証が必要な人がどうかが保険に加入する一つの目安になるはずです。しかしこちらの説明はまったく出ませんでした。
病気になったら何百万必要です、通院時もお金がかかります、ガンになって入院したら収入もなくなりますといったいわゆる不安商法の最たる文句が並びました。これって全然お客様に寄り添ってません。
パンフレットを帰宅後に確認してみたのですが高額医療費制度について少ない説明で済まされていました。2行程度の文章で書かれていたのですがそれ以外のこんだけ費用がいりますよっていうのがでかでかと書かれているのでまったく目立ちません。
私が入りたい保険を提案してみました
今回私が保険の説明を受けたのは良い商品があったら本気で加入したいと考えていたからです。しかし魅力的な商品はなく今回は加入しないことにしました。
説明を聞いていてもいまいち魅力的な商品が出てこなかったので逆に私から提案してみました。
すべての医療費にかかる金額の50%保証
解約返礼率常時90%
月額保険料1万
先進医療特約やら7大疾病特約(急性心筋梗塞・脳卒中・糖尿病・高血圧疾患・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)やらガン特約とかはわかりにくいし、すべての医療費をサポートしますの方がすっきりすると思います。
これを提案してみたら、そんなんありません。会社潰れますといわれました。
たぶんこの商品は爆発的に売れるだろうから集まったお金をうまく運用すれば十分利益は出そうだと思うのですがダメなのかなあ。たぶんずっと健康で保険を使わない人もいるだろうからいけるんじゃないですか?
生命保険の商品説明を受けた感想
私は基本生命保険や医療保険には入らなくてもいいという考えですが最新の商品は私が思いもよらないような素晴らしいものがあるんじゃないかと考えて説明を受けました。
残念ながら私がいいと思う商品がなかったので契約には至りませんでしたが、本当にいいと思える商品があったら今後も検討していこうと考えています。
余談ですがやっぱり病気にはならないように生活すること、健康でいることが基本中の基本だあると再認識しました。
コメント
早期リタイアしてから保険に入ることなんて原則ないでしょうなあ、その構造上、控除を受けられること以外にメリットのあるはずがないもん。
私は当初2021年リタイア予定だったからそこを満期にしてて、それまで無駄に払い続けんとアカンのや。
プライアさん
めっちゃ予定前倒ししたんやね! って私も当初より10年も前倒ししてしまいました^^
たぶん高額医療費制度がなければ需要はかなり出てくるんだと思います。
控除できない保険って・・・・なんか笑う
クロスパールさんこんばんは!
確かに窓口や販売員は売るプロであって、ピッタリの保険をあてがうプロではないですよね。
一等地にビルが建つのは何故なんでしょうか。。
よそふめさん
ビルが建つのは無知な人がたくさん保険に入ってくれるからでしょね。
だって保険に入っていない人の割合相当少ないと思いますよ。
私、精神科の持病がありほとんどの保険が断られました。
保険のアドバイザーさんが、あなたが入れるのは、これくらいです。とCOOP共済を紹介してくれました。
掛け金月1000円で入院日数かける2000円。9月に2週間ほど入院して高額医療費制度と合わせて2万ほどの手出しで済みました。私には、これしかないのでしょうね。
めたぼ侍さん
頻繁に病院にいくなら保険も有効活用できますね。でもそれは健康ではないということなので気持ち的にはやっぱり嫌だよな。
持病があってこそ加入できるのが保険だと思うんですけどねえ。