第二部 セミリタイア後の働き方

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これからセミリタイアを目指している方々へ

私は2017年9月にセミリタイアしので5年目に突入しています。現在は心情や働き方や資産運用のすべてが落ち着いている状態です。今後何が起こるのかわかりませんが現段階の状態とそれほど変わらないと考えているので「心情の変化」「働き方」「資産運用」について三部作として記事にとどめておきたいと思います。

第一部 セミリタイア後の心情の変化

第三部 セミリタイア後の資産運用

セミリタイアの定義はいろいろとあるようですが私は労働の時間を減少させてストレスの少ない生活をしながら収入を得るダウンシフトをして不足分は資産を取り崩す生活をする生き方だと考えています。

セミリタイアとは「最小限の労働+資産の取り崩し」で生活をすること。

最小限の労働にとどめることにより今までよりも自分の為に使える時間が増えることになります。その時間を有効に使いながら人生を豊かにしていくのがセミリタイアのが醍醐味ではないでしょうか。

ただ実際にセミリタイアをしている生の声を聞く機会はそれほど多くありません。また資産規模が1億や2億といったかけ離れたものになると数千万を目標にしている場合はあまり参考にならないでしょう。

またセミリタイア後に起業(ブログ・YouTube等)して成功している事例もたくさんあるのですがそういったこともかなりレアケースだと思うんですよね。

セミリタイアを目指している多くの方は若いうちに自分の時間を多く使いたいと望んでいることでしょう。私も同感なのですが30代でセミリタイアできるのもこれまたかなりレアケースではないかと考えています。

セミリタイアのボリュームゾーンは45~55歳あたりになるのではないでしょうか。私がセミリタイアしたのは45歳だったのでそれほど的外れではないと感じます。

人間は基本的に自分の経験や体験からしか語ることはできないと考えています。私は45歳、資産3000万でセミリタイアしたのでその辺りの背景を踏まえて読んでもらえると助かります。

これからセミリタイアを目指している方の参考になれば幸いです。

セミリタイア後の働き方

自分の働きたい形を明確にしておこう

セミリタイアという生き方は一般的なレールを外れたものになります。起業をしたりブログやYouTube等でお金を得ることもできるかもしれませんがセミリタイアした場合の多くは雇用労働(アルバイト)になるでしょう。

私も現在アルバイトで収入を得ています。

アルバイトと一言でいってもいろんな働き方の形があるんですよね。決めておいた方がいいことはいくつかあります。

働く期間を決める

大まかに分けると長期、短期、季節アルバイトがあります。自分がどの区分で働きたいかによって見る求人も変わってきます。傾向としては長期の求人は万年人手不足業界が多いです。飲食業や介護関係がこれにあたります。短期、季節の求人は繁盛期に人手が足りないので労働力が欲しいというものですね。

短期、季節の求人は比較的単純作業が多い印象があります。

私は基本的には長期の求人を選ぶことが多いですね。理由はいちいち手続きが面倒なのと人間関係を一から構築するのが面倒、毎回仕事を覚えるのが面倒というのがあります。

短期、季節の求人のメリットは短期間でリセットできることと、繁盛期には求人が毎回出るので再度採用されやすいということでしょう。これは逆に考えればわかりやすいですよね。会社側も毎回教えるのは大変ですからね。

働く時間を決める

これは案外重要かなと思います。

セミリタイアしてるので働く時間はいくらでもあるけど、いつでも大丈夫なわけではないでしょう。夜型だから夜勤がいいとか日中の仕事しか嫌だとかあると思うんですよね。

あとは何時間働くかということですね。フルタイムで働いてもいいんだけどセミリタイアした場合はそういう働き方は望まないでしょう。週に何時間働くのか、一定期間はフルタイムでもいいけど長期的な休みの取れる職場がいいとか自分の希望があると思うのでそこは明確にしておいた方がいいです。

そうじゃないとセミリタイア前と同じ働き方になってしまう可能性が高いです。それで楽しければ問題ないけどそうじゃないことの方が多いと感じます。

働く場所を決める

これはもう自宅に近いところがいいですね。セミリタイア後に働くのは生活するお金の為ということもあるんですが自分の時間を有効に使いたいというのが前提としてあると思うんですよね。そうすると通勤時間が往復2時間とか馬鹿らしくならないでしょうか。

通勤時間をうまく利用できればいいのですが、そういうのはセミリタイア前にしておくようなことだと思います。自分のコントロールできる時間が増えているのですから、その時間を減らすような遠くの場所へ働きに行くのは控えた方がいいと考えています。

私は往復1時間ぐらいの所で働いていますがこれぐらいの通勤時間が限度だと感じます。

自分のスキルを確認しよう

パッと思いつくのは免許や資格でしょうか。この辺ははっきりしているのでわかりやすいですよね。その他で言えば働ける期間や時間、対人関係を良好に保つ等もスキルになります。

免許や資格のように形になるものもあれば形にならないスキルもあるのでセミリタイアするまでにこの辺を整理しておくといいですね。

何故、自分のスキルを確認しておいた方がいいのかと言うと自分を高く売り込む為と企業側とうまくマッチングする為です。

働く場所を探すのはセルフプロデュースとマッチング

セルフプロデュースして売り込んでいくのは転職時と似ているかもしれませんが圧倒的に違うのは自分の働きたい条件を明確に提示できることです。通常の転職ではおそらく妥協する点が多くなりますがセミリタイア後の転職では自分の条件を妥協することは限りなく少なくしましょう。

運よくすべてが自分の条件に合致した求人に当たることも考えられるのですがそういうことはほぼないと言っていいでしょう。だから妥協をまったくしないことはありませんが絶対に譲れない条件は明確にして守るようにしておきたいですね。

例えば私の場合だと長期間働ける、日中働ける、休日が十分にある、通勤距離が1時間以内等ですね。だから先ほどの自分の働きたい形を明確にしておく必要があります。

ネット検索すると働く場所はたくさん出てきますが実際に働けるのかどうかは別問題です。特に40歳を過ぎた人間を雇用する場合は何かしらのスキルを求められるでしょう。もしスキルを求められないなら誰でもできる仕事ですから時給も安く、労働環境も悪くなる傾向があります。

学歴、経験不問という文字があっても若い方なら就職できる可能性もありますが40歳以上はほぼ無理だと思います。セミリタイア当初の私はそういうこともわかってなかったので未経験職(銀行・保険会社・パン職人・パソコン講師・移住促進・旅行等)に応募しましたが箸にも棒にも掛からぬ状況でした。

でも考えると当たり前ですよね。会社側も未経験のおっさんを雇用するよりも若者か経験者を採用したいはずです。だからマッチングするわけはなかったんですよね。

そう考えると最もマッチング確率が高くなるのはこれまでやってきた業務内容の仕事になるわけです。単純作業と言われる仕事もありますがそれはそれで覚えることもあるでしょうから、未経験の人間を雇うかと言われればかなり微妙だと思います。

つまり自分とマッチングしそうな会社の求人をリサーチしておいた方がいいですね。

関連記事:40代で転職を成功させるコツ

セミリタイア後の働き方は自分好みにカスタマイズできる

何もかもがというわけではありませんがセミリタイア後の働き方はある程度自分好みにカスタマイズすることが可能だと考えています。

私はセミリタイアして4年7ヶ月経過していますがやっと納得できる働き方を見つけることができました。これがすぐに出来る人もいればもっと時間がかかる場合もあるでしょうけど、粘り強く追い求めて行けばきっと自分に合った働き方が見つかるはずです。

強みはセミリタイアしてるので直近でお金に困ることはないということですね。これからセミリタイアを目指している人はあらかじめアルバイト候補を探しておくのがいいかもしれませんね。

ちなみにセミリタイア後にどのぐらい働けばいいんだろう?と疑問の方はこちらの記事をご覧ください。→セミリタイアの労働割合と資産寿命の関係

コメント

  1. AS より:

    面倒だから長期、というのはよく分かります。
    私の場合は履歴書をいちいち書くのが面倒です。だいぶ減ってはきましたが、いまだに履歴書は手書きで!という企業も多いです。半年以内に撮影した写真貼付とかも。
    あとはパート・アルバイトの募集なのに職務経歴書を提出とか。
    手書きとか職務経歴書とか、いったい何を期待してるんだ?と思います。
    正社員だと労働条件に自分を合わせないといけませんが、セミリタイア後の働き方は逆ですから楽ですね。
    お金の為、生活の為という必死さも希薄ですから、精神的にゆとりを持って働けるぶん、職場の人間関係にもおおらかになってると思います。

    • ASさん
      履歴書の手書きや写真についてNGをつきつけてくる企業は基本的に無視していいと思っているんですよね。
      自分がよっぽどやりたい仕事の場合は別ですけど。私はずっと履歴書印刷、写真は画像貼り付けです。

      自分の希望とうまくマッチするには自分の気持ちや優先度を確認してダメならどんどん次に行くことだと感じました。
      妥協は必要ですが妥協しすぎた働き方はセミリタイア後の働き方とは違うと思いますね。

      お金がもたらす精神的余裕はあると感じます。
      特に嫌だったら辞めればいいとすぐに決断できるのもメリットですよね。

  2. Tochi より:

    いつも大変わかりやすく興味深く拝見しております。

    しかしこうみると、年齢が行っているというハンデを補うためには、例えアルバイトやパートにしても何か資格や経験など、他の方とある程度は差別化できるものがあるといい、というか必要がありそうですね。

    自分の現役時代は特殊な仕事だったので全く潰しが効かないので、簡単な仕事でも雇ってもらえなそうだなァ・・。

    となると、何かほそぼそと自営業(今のところはブリーダーに興味があります)をするか、投資だけでなんとかするか。

    何にせよ一番心配なのは、自堕落な生活に慣れすぎてまともなサラリーマンに戻れる気が全くしないことです・・(汗)

    • Tochiさん
      資格と経験だったら経験の方が優遇されるように感じます。
      資格はそれがないと絶対に採用されないというような場合以外は重要度は低いかなあ。

      いわゆる単純作業や簡単な仕事というのはいくらでもあるので条件を付けなければ雇用されないということはないと思います。
      ただセミリタイア後にそういう働き方をしたいかと言われるとおそらくNOでしょうから、何かしらの武器はあった方がいいですよね。

      生活に困らなければサラリーマンに戻る必要性は0だと思います。
      私が働いているのは気持ちの部分が大きいのでそのあたりは個々に違うでしょうね。

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