前回の年金シリーズ2では55歳時に必要な資金は5500万というのを割り出しました。この数字は生活費を単純計算しただけで運用することを加味していなかったのですが今回は資産運用すればどれぐらいの資金が必要なのかを考えてみました。
年金の抜本的な改革や社会構造に大きな変化が無い限り、年金を含めたセミリタイア資産計画は今回で最後になると思います。
年齢を55歳としているのはその時点で年金計画に変更がなければ65歳支給は変わらないと予測できるからです。もちろん絶対ではありませんが65歳支給がいきなり70歳支給になるはずもないでしょうから、年金支給開始年齢は65~70歳と予測してほぼ間違いないと考えています。
前回の記事はこちらをご覧ください。
シミュレーション前提条件
55歳 運用資産 3000万・4000万
運用利回り 2%・3%・4%(毎年一定)
年間生活費 240万
年金支給開始 65歳・70歳
年間年金額 150万(夫婦二人 年金定期便の3割減)
年金以外の収入 0
※税金は考慮しません
55歳・資産3000万・年金65or70歳支給


3000万 | 2% | 3% | 4% |
65歳支給 | 80歳(25年) | 86歳(31年) | 100歳 |
70歳支給 | 70歳(15年) | 74歳(19年) | 80歳(25年) |
運用資産が3000万だとちょっと厳しいですね。資産寿命100歳を目指すなら4%運用・年金65歳支給一択になりますがこれに賭けるのは怖いですね。
55歳時点でもう少し運用資産額を上げておくか、資産以外からの収入がないとこのプランはかなり難しいと思います。
55歳・資産4000万・年金65or70歳支給


4000万 | 2% | 3% | 4% |
65歳支給 | 100歳 | 100歳 | 100歳 |
70歳支給 | 88歳(33年) | 100歳 | 100歳 |
運用資産が4000万になるとかなり余裕が出てきますね。株式の想定リターンですが過去データからも3%以上が妥当でしょうからこのプランはほぼ合格ラインに達していると思います。
そうはいっても毎年一定のリターンになるわけでもなく、相場低迷期の入り口に遭遇するかもしれませんの何らかの対応が必要になることを想定しておくべきでしょうね。
その辺りはこちらの記事にまとめているので、ぜひご覧ください。
55歳時のアセットアロケーション考える
年金シリーズ2では単純計算で55歳時に5500万という数字でしたが資産運用することにより4000万でも資産寿命は100歳までもつシミュレーションとなりました。
とはいえ、資産すべてを運用に回すことはないでしょうからある程度の現金は必要ですよね。私は現金+株式のシンプルな資産運用をしていますがおそらく今後もこのスタイルは変わらないと考えています。
そう考えると自分の中では現金1000万・株式4000万というアセットアロケーションがしっくりきます。合計5000万になりますがやはりこれぐらいが安心できる水準ではないでしょうか。
現金1000万・株式3000万の合計4000万というアセットアロケーションでもいけなくはないと思いますが株式相場の低迷期の入り口だとかなり厳しくなると思うんですよね。
年金を加味したシミュレーションは今回で一旦終了したいと考えています。今後大きな制度改革や妻の年齢が55歳近くになったら再度考察してみたいと思います。
4%ルールは初期の相場動向で資産寿命が大きく変わります。ちょっとびっくりする結果になるので次の記事を見てみてください。

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