【セミリタイア出口戦略】人生100年時代のライフプラン

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セミリタイアとは定義がいろいろあるようですが多くの人にとっては資産運用収益とアルバイト等の労働収入で生活をまかなっていくことだと考えています。私もこのパターンになりますが2017年9月にセミリタイアしてからもうすぐ丸4年になろうとしています。

セミリタイアの出口戦略とはアルバイト等の労働収入がなくても生活できる状態のことだと考えています。いわゆるFI(経済的独立)の状態ですね。インデックス投資の4%ルールに基づくと年間生活費の25倍とされています。年間生活費240万場合は6000万になりますね。

しかしこの数字は理論上は資産が減らないという仮定の下成り立っています。日本では公的年金もあることからもう少し少ない数字でも問題ないかもしれません。

一般的に資産を増やしていく段階としての資産形成期、資産を活用していく資産活用期があるとされていますがセミリタイアして実感するのは資産維持期というものもあると感じています。

セミリタイア初期は資産維持期にあたり、ゆくゆくは資産活用期に入っていくイメージですね。

もちろんこの辺はセミリタイアする年齢や資産規模にもよりますがセミリタイアという定義がFI(経済的独立)でない以上は資産を維持したい気持ちは誰にでもあるでしょう。

さて私は45歳の時にセミリタイアしましたが2021年で50歳になります。そろそろ公的年金の背中も見えてきてセミリタイアから完全リタイアへの移行もしてもいいかなと感じています。

個々に状況は違いますから一般論としてこれだ!というものはありませんが多くの人はやはり公的年金を中心に考えていくのがベターでしょう。そこで私の場合はこういう計画を考えていますということで記事にしたいと思います。

なお私は今年50歳ですからそこからの視点で書いていることはご了承ください。

皆様の参考になれば幸いです。

公的年金はゼロになることはありません

公的年金についてはこちらの記事で詳細に書いているのでご覧ください。

巷でよく言われる将来公的年金はどうなるかわからないから不安、崩壊するから未納にするというものがありますが程度問題はありますが公的年金がゼロになるなんてことはないと考えています。

私が不安に感じていたのは65歳(±0)支給の年齢が上がることでしたが今後15年で改正されることはないんじゃないかと考えています。公的年金の方針を決める年金財政検証は5年ごとに行われますが前回は2019年に行われましたがこの話題は特にありませんでした。

次回は2024年に行われる予定ですが仮にここで標準年金支給の年齢を変更することが検討されても即座に決定されることはないでしょう。だって64歳の人がいきなり68歳からとか70歳からとか言われても困りますよね。概ね公的年金の大きな変更というのは10年単位で行われているようで2024年に検討議題にあがる、2029年に10年後の2039年から施行みたいな形になると思うんですよね。

そう考えると私にはもう関係ない話となります。またいきなり改正されることも無きにしも非ずですがその時は何らかの措置が取られることになるでしょうからそれはそれで再考しなければなりませんね。

しかし年金の受給額は減額されることは覚悟しておいた方がいいのかもしれません。ただし大幅な減額はないと考えています。大幅な減額をすると年金受給世代の生活が成り立たなくなるために余計に世間を混乱させてしまうからです。

私が考えるに日本は徹底的に老人と低所得者にやさしい国ですから極端なことをすることはないでしょう。そう考えると公的年金の減額はあるにしても幅広く薄く減額すると考えています。

上記のリンクにある書籍にも公的年金受給額は年金定期便とほぼ変わらないという記述もあります。おそらく1割減が最大限じゃないでしょうかね。ということで、公的年金については65歳標準支給、減額については心配性なので3割減で考えていきたいと思います。

先進国株式インデックスの30年年率平均リターンは約7%

出典:my index https://myindex.jp/data_i.php?q=MS1025JPY

こちらは先進国株式インデックスの指数であるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI) (円)のデータです。画像にあるように30年年率平均は+7.5%となっていますね。

言わずもがなですがこの数字は30年間の上下の変動を平均化したものですから毎年このリターンが得られるわけではありません。しかし投資をしていて資産運用収益を見込んだ生活をする以上想定リターンはいくらにするかを決めなければ計画が立てられないという事情もありますよね。

今回は保守的に見て年率3%で考えてみたいと思います。

出典:my index https://myindex.jp/data_i.php?q=MS1025JPY

もちろん年率3%というリターンも毎年安定的に出せるとは限りませんがマイナスリターンが何年も続くとは考えにくく相場は上昇7割、下降3割と言われていることから総合的に見て年率3%という数字はかなり妥当な数字であると考えています。

我が家の年間生活費とライフプラン

ここで言う年間生活費というのは年間に支出するすべてのお金のことを指しています。社会保障費、税金、ライフプランで想定される通常の生活費以外の支出も含まれます。

我が家の年間生活費ベースは240万です。

特別支出として旅行費用600万(60万×10回)、車購入費400万(200万×2回)、家電購入費250万(50万×5回)を計上していて合計すると1250万となります。

これら以外の予備費を計上するかどうか迷ったのですが基本的には年間生活費230万以下で生活できていること、運用利回りを3%と低く見積もっていることを考えて計上しないことにしました。

運用資産は4000万を想定していて、夫婦二人の手取り収入は200万は稼げるだろうと考えています。これらの条件で私が100歳となる2071年(令和53年)までの50年間をシミュレーションしてみました。

西暦年号収入年金生活費特別費備考税引前税引後2.0%3.0%4.0%
2022R4年20002400 50404,2304,2704,310
2023R5年20002400 50404,4654,5484,632
2024R6年20002400 50404,7044,8354,968
2025R7年002400 3002404,4984,6804,866
2026R8年0024060旅行3753004,2134,4454,686
2027R9年00240110家電・旅行437.53503,8604,1414,436
2028R10年00240260車・旅行6255003,3123,6403,988
2029R11年0024060旅行3753003,0033,3743,773
2030R12年0024060旅行3753002,6883,1003,549
2031R13年0024060旅行3753002,3672,8183,316
2032R14年0024060旅行3753002,0392,5283,073
2033R15年0024060旅行3753001,7052,2292,821
2034R16年0024060旅行3753001,3641,9212,559
2035R17年0024060旅行3753001,0161,6032,287
2036R18年0802400 2001609171,5312,258
2037R19年08024050家電262.52107531,3952,166
2038R20年0150240200362.52905551,2242,040
2039R21年01502400 112.5906041,2982,159
2040R22年01502400 112.5906531,3752,283
2041R23年01502400 112.5907041,4542,412
2042R24年01502400 112.5907551,5352,546
2043R25年01502400 112.5908081,6182,685
2044R26年01502400 112.5908621,7042,830
2045R27年01502400 112.5909171,7932,981
2046R28年01502400 112.5909721,8843,138
2047R29年015024050家電1751409671,9163,238
2048R30年01502400 112.5901,0242,0113,405
2049R31年01502400 112.5901,0822,1093,579
2050R32年01502400 112.5901,1412,2093,759
2051R33年01502400 112.5901,2012,3133,947
2052R34年01502400 112.5901,2632,4204,143
2053R35年01502400 112.5901,3252,5304,346
2054R36年01502400 112.5901,3892,6444,557
2055R37年01502400 112.5901,4552,7604,777
2056R38年01502400 112.5901,5212,8815,006
2057R39年01502400家電112.5901,5893,0055,243
2058R40年01502400 112.5901,6583,1325,491
2059R41年01502400 112.5901,7293,2645,748
2060R42年01502400 112.5901,8013,3996,015
2061R43年01502400 112.5901,8753,5396,293
2062R44年01502400 112.5901,9503,6826,582
2063R45年01502400 112.5902,0263,8306,883
2064R46年01502400 112.5902,1043,9837,196
2065R47年01502400 112.5902,1844,1407,521
2066R48年01502400 112.5902,2654,3017,860
2067R49年015024050家電1751402,2854,4058,149
2068R50年01502400 112.5902,3684,5758,513
2069R51年01502400 112.5902,4534,7508,891
2070R52年01502400 112.5902,5404,9309,284
2071R53年01502400 112.5902,6285,1159,693

本命は3%ですが参考値として2%と4%も載せてみました。これぐらいの推移になれば安心できるかなと考えています。つまり手取り収入があと600万あればいいことになりますね。

今回は投資信託の取り崩し額すべてに税金20%をかけた状態でシミュレーションしましたが税金対策についてはこちらの記事をご覧ください。

【セミリタイア出口戦略】完全リタイアへの道筋

世帯手取り収入600万を2024年末までに目指しFI(経済的独立)の状態を確立し完全リタイアできるようにする。完全リタイアするかどうかはその時に考えればいいですがとにかくFI(経済的独立)は達成しておきたいと思います。

コメント

  1. 見知らぬ男 より:

    この記事を見て、自分の過去の投資リターンを調べてみました。

    投資は全世界と先進国のETFと、米国と先進国の投資信託です。

    最大マイナスはリーマンショック時のマイナス44%。
    最大プラスは2013年の42%でした。

    他の年も、マイナス10%だった、プラス20%だったりと結構ブレ幅がありました。

    平均すると年8%のリターンでした。
    +7.5%は、けっこう当てになる数字だと思いました。

    • 見知らぬ男さん
      私もそれぐらいはあるのかなと漠然と感じています。
      シミュレーションでは保守的な数字でしておいてあとはその都度微調整でいいかなと思いますね。
      30年平均3%以下はないだろうし。

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