40代 資産3000~5000万のセミリタイア生活の手引き

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セミリタイア生活とは最小限の労働と資産の活用によって生活するスタイルのことです。労働を考えなくても資産運用のみで生活できるリタイア生活とはセミ(労働)の部分が大きく異なります。

40代ともなればサラリーマン生活を概ね25年程度続けている場合が多いですよね。私は46歳の時にセミリタイア生活に移行しましたが、これからの人生を一度立ち止まって考える時期なのかもしれません。

収入にもよりますがセミリタイア生活を考えている場合は資産を増やしてきた方が多く40代では3000~5000万程度の資産でセミリタイア生活に移行しようか迷っていることが多いのではないかと推測します。

しかしリアルにセミリタイア生活をしている人を見ることはほとんどないので、おのずとネットで情報を集めることになります。御多分に漏れず私もネットでかなりセミリタイア生活について情報収集しました。

いろんなパターンがあるのですが自分の状況にピタッと合うことはほとんどありません。何となく自分と似通ったブログをよく閲覧している人が多いでしょう。

ただある程度、前提条件を設定すればあとは自分に合わせてカスタマイズすれば、セミリタイア生活への手引きとなると考えました。

家族構成などは考えてもいくつものパターンが出てくるでしょうから、私自身の生活とこれまで閲覧させてもらったセミリタイアブログの情報をもとに前提条件を決めてみました。

40代セミリタイア生活の前提条件

年齢:45歳

資産:4000万

運用利回り:3%(税引き後)

年間生活費:200万

寿命:90歳

年金:年間80万(70歳から支給)

セミリタイア生活のブログを見る限り1000万~数億とかなり幅がありますが現実的には4000万程度からセミリタイア生活できるんじゃないか?と感じる場合が多いと思います。4000万未満でセミリタイア生活に移行する場合は年間生活費がかなり低いか確たるキャッシュフローが必要になるでしょう。

運用利回り3%(税引き後)については先進国株式インデックスの投資信託が無難です。

my index

後述しますが年間生活費を抑えれば抑えるほど資産は少なくてもセミリタイア生活は近くなります。しかし今回の前提条件の年間生活費200万は妥当な設定だと思います。我が家の年間生活費は220万ですがセミリタイア生活者の年間生活費は150~250万が多い印象です。

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セミリタイア生活シミュレーション

逃げ切り計算機( http://fukuoka.jpn.org/befree/index.cgi)を用いてシミュレーションしてみます。

45歳から収入が0の場合

結果は74歳まで生きることできるようです。

45~59歳まで年間収入80万の場合

年金支給開始までの年間支出額:(200万×25年)-(80万×15年)=3800万÷25年=152万

結果は93歳まで生きることができるようです。

年間収入80万は月あたり6.6万ですからセミリタイア生活のセミ(労働)の部分としては、それほど的外れな金額ではないと考えられます。

セミリタイア生活の重要ポイント

健康

セミリタイア生活に限ったことではありませんが健康には注意しましょう。せっかくお金を貯めたのにお金を使えないまたは医療費に消えていくなんて悲しいことはありませんからね。

特にインドア派の人はたまに運動をした方がいいと思うのですが、どうしても面倒なときはストレッチポールを使うことをおすすめします。人間の体は意識しないとどんどん丸くなって固くなっていくみたいなんですよね。

特にパソコン作業やゲーム時間が長い方には効果抜群だと思います。

ストレッチポールは私も使っているのですがポールを下にして1回あたり10分ぐらい寝転んでいるだけでかなり楽になりますよ。

節約:年間生活費をできる限り減らす

先ほども書いたように生活費が少なければ少ないほど資産は少なくてすみます。ただ過度な節約をしてセミリタイア生活を楽しめなければ本末転倒ですからそこは加減が必要ですね。仮に月1万の節約をした場合は年間12万になりますよね。

つまり12万分は収入を得なくてもいい、働かなくてもいいことになります。これが25年続けば300万分働かなくてもいいことになりますよね。

セミリタイア生活の満足感を損なうほど節約する必要はありませんが、節約の効果は絶大だと覚えておくほうがいいでしょう。

セミ(労働)の部分はやってみないとわからない

私は労働が特に嫌いという訳ではないのでセミリタイア後も十分に労働収入を期待できると考えていたのですがモチベーションの維持がかなり難しかったです。日本ではゆるく働くということがなかなか難しいんですよね。

フルタイムは論外ですがパート・アルバイトにおいても企業が求める人材はしゃかりきに働く労働者なのです。こちとらそれほど労働意欲がないわけですからそこにギャップが生まれてうまく行かない場合があります。

収入が高ければ高いに越したことはありませんが、世の中というのは収入が高くなればそれなりの責任や仕事量を求められます。

セミリタイアなのである程度の収入は必要ですが、続けることができなければ意味がありませんのでいくつか仕事をして自分に合うものを見つけていくしかありません。

個人差はあるでしょうが私にとってはとても難しかったです。

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人とのふれあい:何かしらのコミュニティーに参加しよう

セミリタイアの形は色々とありますが何かしらのコミュニティーに参加して人とのふれあいはあった方がいいと思います。

よくコミュ障だからできるだけ人とは関わりたくないというのがありますが、ブログを見ている限りはオフ会をしたりたまに働いたり、ボランティアをしたりと完全に一人で孤立している人は一人もいないのではないでしょうか。

積極的に人とふれあい親密になる必要はありませんが、日常的に挨拶や会話をできる人とのつながりはあった方が気が滅入ることも少なくなると思います。

コメント

  1. 八百祢 より:

    セミリタイアに向けてとても参考になりました(*’▽’*)
    あちこちのブログを見て回っていますが、具体的な記事ってあまりないんですよね。
    クロスパールさんの記事でセミリタイアについて少しイメージできました!

    • 八百祢さん
      肌感覚で書いているのでそうそう外れていないモデルケースだと思っています。
      人によるというのは当たり前ですがセミリタイア、ダウンシフトという生き方は本当にいいと感じます。

      少しでもお役に立てたようならよかった(^^)/

  2. 小者 より:

    自分は年齢も家族構成もモデルケースに近いので参考になります。
    しかし、資産は4000万には遠く及びません…
    利回り3%はかなり高い壁だと思います。
    4000万の3%=120万ですからね。

    リスク資産に総資産の何%を投入できるかですが
    自分は20%ぐらいしか突っ込んでません
    しかもインデックス投信です。

    ブログとか見ると50%以上投資している人がざらにいますが
    自分は怖くてとてもできません。
    ネット銀行のキャンペーン定期預金がメインという有様ですw
    どうしても労働収入に頼ざるを得ず
    今のペースだと4000万突破は50歳を過ぎますね。
    なかなか難しいです。

    • 小者さん
      50歳過ぎで4000万到達なら御の字だとおもいます。
      リスク許容度が人によって違うので足らない分は労働か何かしらの収入で埋めていくのは自分に合ったやり方を模索していくことになりますね。

      私はやっぱり労働で埋めるのが適当だと感じたので、そちらを優先して選択しています。

  3. れくいの より:

    とても良い記事をありがとうございます。
    凄く参考になります。僕は50歳2000万円でセミリタイアを考えているので甘いかも知れませんね。なんにせよ、自分の選択肢を増やす為に本業と資産運用をコツコツ頑張ります。

    • れくいのさん
      れくいのさんは独身でしたよね? 
      50歳2000万でも生活費を調整すればそれほど甘くないと思います。
      あとれくいのさんは福祉関係の仕事なので仕事がなくなるということも皆無でしょうから、収入が途絶えるということもないのが安心材料のひとつでしょうね。

      私は飲食業界なのですが、こちらも仕事がなくなるということはほぼない状態です。

  4. 花とおじさん より:

    年金に関してはわりと弱気な試算ですが、インフレを考慮していない試算に見えます。
    インフレに対する考えはいかがでしょうか?

    • 花とおじさんさん
      インフレに関しては特に現状考えていないですね。

      個人的な所感ですがインフレになったとしても生活費を調整したり多少多く働いたりすれば問題ないと思っています。
      インフレですがステルスインフレ(所得税・住民税・社会保障等)が中心になるのではないかと考えていてセミリタイア(ほぼ住民税非課税)の場合はあまり関係ないのではないでしょうか。

      消費税も8%から10%になる予定ですが、生活費200万の2%は4万なので十分対応できると考えています。

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