インデックス投資の出口戦略 4%ルールはSRR(シークエンス・オブ・リターン・リスク)に注意




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インデックス投資の出口戦略として4%ルールが有名ですよね。先進国株式インデックス等は概ね4%以上のリターンがあるので4%を取り崩しても資産はゼロにはならないというものですね。

しかし平均リターン4%と言っても毎年均一ではありません。30年平均リターンが4%でも10%の年もあれば-20%の年もあります。この凸凹リターンをうまく乗り越していかないと4%ルールでも資産が尽きてしまうことになります。

SRR(シークエンス・オブ・リターン・リスク)という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 直訳するとリターンとリスクの順番ということになります。

取り崩し初期にプラスリターンとマイナスリターンが来るのでは結果がまったく違ってくるということです。

インデックス投資の出口戦略としてここは重要なのでぜひ確認しておいた方がいいですね。




SRR(シークエンス・オブ・リターン・リスク)

年間取り崩し額年リターン資産A年リターン資産B資産B’
1,200,00030,000,00030,000,00030,000,000
1年20.00%34,800,000-20.00%22,800,00024,000,000
2年20.00%40,560,000-10.00%19,320,00021,600,000
3年20.00%47,472,000-10.00%16,188,00019,440,000
4年20.00%55,766,400-10.00%13,369,20017,496,000
5年20.00%65,719,680-10.00%10,832,28015,746,400
6年8.00%69,777,2548.00%10,498,86215,806,112
7年8.00%74,159,4358.00%10,138,77115,870,601
8年7.00%78,150,5957.00%9,648,48515,781,543
9年8.00%83,202,6438.00%9,220,36415,844,066
10年7.00%87,826,8287.00%8,665,79015,753,151
11年4.00%90,139,9014.00%7,812,42115,183,277
12年2.00%90,742,6992.00%6,768,67014,286,943
13年4.00%93,172,4074.00%5,839,41713,658,420
14年3.00%94,767,5793.00%4,814,59912,868,173
15年1.00%94,515,2551.00%3,662,74511,796,855
16年4.00%97,095,8654.00%2,609,25511,068,729
17年2.00%97,837,7822.00%1,461,44010,090,104
18年4.00%100,551,2944.00%319,8979,293,708
19年4.00%103,373,3454.00%-867,3078,465,456
20年2.00%104,240,8122.00%-2,084,6537,434,765
21年3.00%106,168,0373.00%-3,347,1926,457,808
22年1.00%106,029,7171.00%-4,580,6645,322,386
23年4.00%109,070,9064.00%-5,963,8914,335,282
24年1.00%108,961,6151.00%-7,223,5303,178,634
25年4.00%112,120,0794.00%-8,712,4712,105,780
26年-20.00%88,496,06420.00%-11,654,9651,326,936
27年-10.00%78,446,45720.00%-15,185,958392,323
28年-10.00%69,401,81120.00%-19,423,150-729,213
29年-10.00%61,261,63020.00%-24,507,780-2,075,055
30年-10.00%53,935,46720.00%-30,609,336-3,690,066
4.03%4.03% 

いきなり表を掲載しましたが資産A・B・B’の30年平均リターンは4.03%と同じですが資産寿命がまったくちがいますよね。

資産A 毎年120万取り崩し

資産B 毎年120万取り崩し

資産B’ 1~5年目取り崩し0、6年目以降毎年120万取り崩し

上記表はこのような取り崩しになっていますがグラフにしてみますね。

資産Aは初期5年プラスリターン、終期5年マイナスリターンで資産寿命30年。

資産Bは初期5年マイナスリターンの為、資産寿命18年。

資産B’は初期5年マイナスリターン時に取り崩しなし、資産寿命27年。

これは30年の平均リターンが同じでも取り崩し初期にプラスリターンかマイナスリターンのどちらかがくるかによって結果は全然違うものになるということです。

資産形成期にドルコスト平均法で投資している場合に下がった時にたくさん購入できるという説明を聞いたことがあると思います。取り崩しの場合は下がった時はたくさん売却しなければいけないということになりますね。

それではどういった対応をすればいいのでしょうか?

リターンがマイナスの時は取り崩さない

上記の資産B’はマイナスリターンである初期5年を取り崩さずに6年目から取り崩していますが資産Bに比べて資産寿命が9年延びています。

つまりリターンがマイナスの時に取り崩さないというのがベストな対応となります。定額取り崩しではなく定率取り崩しの場合はこの辺も多少は緩和されますがマイナスリターンの時に取り崩すというのは資産寿命をいっきに削っていくことは間違いありません。

今回のシミュレーションでは取り崩し初期5年をマイナスリターンとしましたが実際には5年連続でマイナスリターンとなることはまれです。

これが10年連続とかもっと長期間マイナスリターンになることもあるかもしれませんがあまりにもリスクヘッジをし過ぎるときりがありません。

それではどのぐらいの期間リスクヘッジしておけばいいのでしょうか。

SRR(シークエンス・オブ・リターン・リスク)のリスクヘッジは5年

出展:my index(https://myindex.jp/data_i.php?q=MS1105JPY)

こちらはMSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI) (円)の年次リターンです。大きくマイナスになっている2008年はリーマンショックですね。

グラフを見てもらえればわかりますが3年連続でマイナスリターンになったことはありません。

出展:yahooファイナンスUS

こちらはyahooファイナンスUSのチャートにリーマンショック前の高値から元の値に戻るまでを記入してみました。ご覧のように5年半となっています。

連続でマイナスリターンになる年は2年ですが元の値に戻るまでは5年半になっていることを考えるとリスクヘッジは5年が妥当だと考えます。

つまり運用資産を5年間取り崩さないでいいような形にしておいた方がいいということですね。

サラリーマンの場合は安定したキャッシュフローがあるので心配いらないような気もしますが倒産やリストラのことを考えると生活費5年分の貯金はあった方がいいですね。

セミリタイアの場合は安定したキャッシュフローが見込めない、見込めても少ないことが多いでしょうからこちらは確実に生活費5年分の貯金をしておいた方がいいと思います。

年金生活になればこんな考え方もできますよという記事も書いているのでご覧ください。

インデックス投資の効率的な出口戦略はこちらをご覧ください。

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