ドラマ「隣の家族は青く見える」は現代の多様な生き方を描いた素晴らしいものでした



2018年1月からはじまったドラマの中では「アンナチュラル」や「トドメのキス」がおもしろかったです。これらのドラマは視聴者としてみて良かったのですが「隣の家族は青く見える」は疑似体験的に素晴らしいものでした。

また現代における多様な生き方に焦点を当てたのも素晴らしかったです。昨日最終回を迎えたので私なりの感想を書いておこうと思います。

 

平穏な家庭に見えてもそれぞれに葛藤や悩みがある

今回のドラマは4世帯の物語でした。

・子供が欲しいと願い不妊治療を試みる世帯

・子供の為にと有名進学校入学に意気込む世帯

・子供が嫌いな女性が事実婚を求む世帯

・同性愛の世帯

 

普通に暮らしていればどの家庭も幸せそうに見えるけど、一歩踏み込めば葛藤や悩みがあるという設定でした。

子供を有名進学校に入学させるために必死な母親は自分が中学受験に失敗したことで人生が狂ってしまったと思っていた。しかし子供はダンスが好きで友達のいる公立に進学したいと考えていたが母親に遠慮していえずにいた。

自分のようにさせてはならないと子供に詰め込み教育をすることが幸せの一歩だと勘違いしてしまうというよくある話でした。最後には子供の意見を尊重して自分も子供ばかりでなく自立するという終わり方でした。

このパターンはドラマではよくあるんですけど、親子の温度差が激しくて実際にあるなら本当にどちらもがつらいだろうなと感じました。

 

自分の子供時代が不遇なこともあり、子供を育てる自信がなく子供を欲しくないという若い女性の世帯でした。結婚という制度にも反対で事実婚を選ぶというところも今時だなと感じました。

最終的には相手のバツイチ男性の子供を引き取るのですが、うちとけて仲良くなります。子供は小学校6年の男子でしたがもうすぐ中学生になる子供と簡単に仲良くなりすぎな気もしました。

 

男性と男性のカップルでしたが、片方の男性が母親に言い出せずにいましたが、ひょんなとこからばれてしまうという展開でした。ばれたときには母親も理解できずに反発しましたが、最終回ではこのようなカップルもありだという認識に落ち着きます。

今の時代は同性愛は珍しくもないでしょうけど、実際に目の辺りにすると少しは面食らうのかもしれませんね。

 

最後に主役カップル(松山ケンイチ・深田恭子)の世帯です。子供が欲しくてもできなくて不妊治療に踏み切るのですがうまくいきかけたところで、流産してしまいます。最終回前は再度病院に行こうとするがどうしてもいくことができなくて、深田恭子が姿を消すところで終わりました。

主役カップルですから中心に展開していくのですが、とても心に沁みる言葉もありました。松山ケンイチ(だいちゃん)、深田恭子(なな)という役名でした。

私はママになりたかったんじゃなくて、だいちゃんをパパにしてあげたかった

ななは流産したあとにこのような言葉を残しています。これってすごく愛を感じます。

 

そして別れを切り出す、なな。

子供を産めないなら一緒にいる意味がない

子供好きのだいちゃんのために、ななはこう言い放ちます。ここにもすごく愛を感じます。二人で生きていく幸せももちろんあると思いますし、子供ができないことはしょがないともいえるでしょう。

しかし、大好きな相手の為に別れを切り出すなんて泣けますよ。

 

実家に戻っていたななのもとにだいちゃんの母親(高畑淳子)が赴きます。そしてこう言い聞かせるのです。

うれしいことや楽しいことは誰とでも共有できるけど、つらいことや悲しいことは一番大事な相手としか共有できないんじゃないの?

これ、ほんとうにそうって思いました。夫婦でいると楽しいこともたくさんありますがつらいことや悲しいこともあります。それらを共有して絆は深くなっていくんだと思います。

 

そしてだいちゃんの大切さに気づき、家に戻るなな。

 

結果的に子供は生まれることはありませんでした。

 

皮肉にもドラマの4世帯の中でこのカップルだけが望みを叶えられなかったことになります。それでも最後には笑顔で前を向いて歩きだします。

 

なんで私はこのドラマにこんなに感情移入してしまったんだろうか。はじめにも書いた多様な生き方を描いたドラマだっただろうか。それぞれに納得できる部分もあったしやっぱりドラマだからうまくいくんだなという感情もあります。

ただ、だいちゃんとななの幸せを願わずにはいられない気持ちでいっぱいになりました。

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