芦沢央原作の「罪の余白」の映画化です。女子高生、木場咲(吉本実憂)はクラスの人気者だがどこか危険な雰囲気を醸し出している。同級生の安藤加奈が事故死したことから物語は動き始める。娘の死を不審に感じた安藤聡(内野聖陽)は真実を掴もうと木場咲に接近する。
本を読もうと思っていてなかなか読む機会がなく映画を見ました。派手な演出はありませんが静かなる心理戦を展開します。最後はやっぱり木場咲は子供だったなあという感想です。
私が高校時代の時にはあまり感じませんでしたが、スクールカーストの状況を色濃く描き出されていました。舞台は女子高でしたが昔からこのようなことがあったのかもしれないと思いました。ちょい役で葵わかなや今田美桜も出演していましたね。
ほぼ終盤までは木場咲が俄然優勢な状況でしたが最後の最後でコロッとひっくり返るのですが、そこがもうちょっと工夫が欲しかったと思います。高校生は子供と大人の境目ですけど成熟した精神の持ち主なら木場咲が圧勝していたでしょう。
タイトルが「罪の余白」なんですがこれもうまい付け方だなと思いました。安藤加奈は転落死するんですがたしかに状況からすれば事件ではなく事故としか処理しようがないんですよね。この辺の流れに「余白」が該当するかなと感じます。
安藤加奈の死の関係者として同級生の新海真帆がいるのですがこちらは木場咲を崇拝しているという設定ですが常々木場咲の足を引っ張ります。こういう場面をみてもし犯罪をするならやはり単独犯でなければ不安はずっと払拭されないんだろうと思いました。
次はどんな映画を見ようかな!?
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