2021年はFIREムーブメントがありネットだけではなく雑誌やテレビでも取り上げられるほどの人気が出ていました。FIREとは「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」の頭文字を取ったものですね。
このブーム以前にも若年層FIREはありましたが昨年は感化されて踏み切った人の情報もいくつか目にしました。とりわけ2022年2月時点で情報を更新しているブログやYouTubeは私が知る限り3人います。
概ね若年性FIREの特徴は次の5点に集約されています。
・独身男性
・年齢30歳以下
・資産1000万以下
・年間生活費100万以下
・仕事(サラリーマン・雇用労働)をしたくない
なおここではFIREの定義は問いません。サラリーマンを辞めて資産と起業(ブログ・YouTube等)の収入で生計を維持しているものとします。
本題に入る前に言っておきますが若年性FIREを否定しているわけではありません。生き方は自由ですからそのような道もあるんだなと考えています。
若年性FIREのメリット
自分の好きなことができる(≒嫌いなことをしなくてもいい)
最大のメリットは自分の好きなことができるということですね。働かないで時間はあるのでその時間を十分に自分の為に振り分けることができます。好きなことができる時間が増えるということは間接的にではありますが嫌いなことをする時間が減少することを意味します。
若年性FIREの嫌いなこととは働くことですから整合性があると思います。
若い時の時間を存分に使えるのは魅力的ですよね。
他にもメリットを考えたのですが特に思いつきませんでした。
若年性FIREのデメリット
一生独身で過ごすのか?
結婚するかしないかは問題ではなく若くしてFIREしてしまうと結婚しにくくなるのではないでしょうか?その可能性を狭めてしまうのはもったいないと感じます。そんなことはないよ、という意見もあるでしょうがお金もあまりなく無職の男性と有職の男性だったら後者を選ぶ確率が圧倒的に高いのが世間一般であると考えています。
年間生活費100万以下を続けることができるのか?
若い頃は病気もそれほどしないだろうし元気な状態がずっと続くと思いがちですが年齢を重ねるとそうもいかなくなる場面も出てきます。病気をしないにしても老化からは逃げることは出来ません。年間生活費100万以下生活は若さがあるゆえに成り立っている部分はあると思うんですよね。
お金の問題は切実になってくる
30歳で1000万の資産があればかなりお金を持っている方でしょう。ただここで仕事を辞めてしまうと資産と起業の収入で生活していかなければなりません。貯金ではなく株式投資などのリターンを当てにするにしても不安定過ぎると思います。
また起業しても収入を安定的にもしくは一時に爆発的に得れる可能性はどれぐらいあるでしょうか?私はほとんどないと考えています。
お金はある意味精神安定剤としても機能していると考えているのでお金が減ってくればくるほど精神的に不安定になり何をするにもうまくいかなくなるのではないでしょうか。
若年性低資産FIREは持って10年、15年は持たない
若年性低資産FIREに限りませんが概ねがむしゃらに頑張れば10年は何とかやっていけると感じますが15年となると一気にハードルが上がると考えています。30歳でFIREして10年後に資産がなくなってきたのでサラリーマンとして働こうとしてもうまく行かない可能性は高いでしょう。
もちろんこういう展開にならない為に何かしらの収入源を作ることを模索していくことになりますがサラリーマン以外でお金を得ることはかなり難しいと思います。
働くことになってもいいから生活保護は受けて欲しくない
FIREというのも生き方のひとつですからうまく行かなかったら働くなりなんなりして好きなように生きていけばいいと思います。人生は何が起こるかわかりませんから軌道修正することは誰にでもあることですよね。
ただ私的にはお金がなくなったから生活保護を受ければいいやという考えは持ってもらいたくないし、受けても欲しくないと考えています。
生活保護受給の条件をを詳しく知りませんが、頑張ったけどうまく行かずにお金に困ることになってしまった人たちが受けるものだという認識があります。
しかし若年層低資産FIREの場合は自らサラリーマンである働くことを放棄しているわけですから、頑張っているとは言えないと思います。いやいや起業を頑張ってきたという意見もあるでしょうが先ほども言いましたように起業でお金を得るよりもサラリーマンでお金を得る方がはるかに簡単です。
現実には生活保護を頑張らないで受けている人もいるのが現状だと思いますが制度に歪みがあることはしょうがないのでどうしようもありません。
だから若年層低資産FIREから生活保護というパターンもあり得ますが私的には賛同できないということですね。
若年層低資産FIREの方々にはぜひとも15年後も情報発信してもらいたいものです。2037年を楽しみにしています。
FIRE・セミリタイアの疑問点についてはこちら→FIRE・セミリタイアQ&A
コメント
僕はこの夏47歳でセミリタイアします
なんとか年金まで逃げ切れるかなぁと思っています
生活保護は受けない様に気をつけねば!
おそらく若年セミリタイアさん達も
生活保護ありきでないとは思いますが気になりますね
敢えて若年セミリタイアを選んだので
僕が言うのも変ですが生活保護は受けて欲しくないです
僕は11年以上ブログをしてますし
その方達もブログを続けて欲しいです
れくいさん
経験上10年は頑張れば何とかなるけど15年はかなり厳しいと思うのでその頃まで情報発信してもらいたいと思いますね。
セミリタブログ界では、ビンボーセミリタイアーがそのエキセントリックな生き様により注目を集めてますが、彼らの煽りに乗せられて、若者が安易に低収入低資産にてアーリーリタイアするのは、仰る通り非常にリスキーですね。
当のビンボーセミリタブロガーはアクセスアップでブログ収入さえ上がれば、他人の人生がどう転ぼうが、何の痛痒も感じないでしょうからねぇ・・・
山中一人さん
先行者利益ではないけど後続は本当によく考えてから実行した方がいいですよね。
生活保護は国民の権利なんだから、ガンガンもらってFIREしたらいいと思います。
やま素さん
そうですね。