優待クロスとは
優待クロスの基本的な流れは「現物買い+信用売り」を同時に行い価格変動をゼロにして手数料のみで優待を獲得することにあります。
優待クロスで使用する証券会社
優待クロスをはじめるにあたりルールを決めておきたいと思います。優待クロスができる証券会社はSBI証券・楽天証券・auカブコム証券等ありますがSMBC日興証券のみでの取引とします。
現物確保の手数料軽減
通常は現物買いを行いますが手数料を安く抑える為に「信用買い→現引き」の流れをとります。
信用取引について
優待クロスをする場合は信用取引を行いますがこの信用取引には「一般信用」と「制度信用」があります。制度信用の場合は逆日歩というコストが多くかかる場合があるので一般信用のみを使用します。
優待クロスのコストについて
手数料に関係なく優待が欲しいというものはないので基本的には優待価格の30%以内の手数料に抑えることを目標とします。
SMBC日興証券の手数料について
日興イージートレード信用取引のダイレクトコースの場合は信用取引の委託手数料は0円となっています。つまり信用取引金利と信用取引貸株料がかかります。
信用取引金利(年利)(買方金利 制度2.50%・一般3.00%)
信用取引貸株料(年利)(制度1.15%・一般1.40%)
現物確保の為の信用買いは制度でも問題ないんでしょうけど心配性なので一般(年利3.00%)を使用します。信用取引貸株料は一般(1.40%)です。
計算式はこのようになります。
買いの約定代金×買い方金利(3.00%)×日数÷365日=金利
売りの約定代金×売り方金利(1.40%)×日数÷365日=貸株料
計算方法はこちらにあります。
参照:信用取引のコスト「金利」と「貸株料」「売買手数料」とは?
すかいらーく(3197)で実際に計算
信用買い→現引き+信用売り 2019/12/10
現渡 2019/12/27
すかいらーく(3197) 株価2166円・100株
信用買い→現引きの手数料(金利)
2166×100×3.00%×1日÷365=17.8≒17円(小数点以下は切り捨て)
信用買いの当日引け後に現引きするので日数は1日になります。
信用売りの手数料(貸株料)
2166×100×1.40%×26日÷365日=216.0≒216円(小数点以下は切り捨て)
受渡ベースでの日数になるので受け渡し日は2019/12/12~2020/1/6(26日)となります。年末年始はイレギュラーがあります。
金利+貸株料
17+216=233円
配当調整金について
現物保有(配当入金)、信用売り(配当支払い)というお金の動きが3か月後ぐらいにあります。本来は同額ですが配当入金には税金がかかるので差引すると一時的にマイナスになります。
しかし「特定口座 源泉徴収あり」でひとつの証券会社のみの取引の場合は翌年に自動的にマイナス分が戻ってくることになります。
優待クロス方針まとめ
証券口座:SMBC日興証券のみ
信用取引:一般のみ
優待クロスコスト上限:30%
SMBC日興証券での優待クロス簡易コスト表はこちら
優待クロスは資産運用の中心には成り得ない
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